江木翼(読み)エギタスク

デジタル大辞泉 「江木翼」の意味・読み・例文・類語

えぎ‐たすく【江木翼】

[1873~1932]政治家山口の生まれ。千之養子憲政会民政党に属し、内閣書記官長法相・鉄道相を歴任

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「江木翼」の意味・読み・例文・類語

えぎ‐たすく【江木翼】

  1. 政治家。山口県出身。東大卒。本姓羽村。千之(かずゆき)の養子。桂、大隈加藤の各内閣書記官長となり、立憲同志会、憲政会の設立尽力。司法相、鉄道相を歴任した。明治六~昭和七年(一八七三‐一九三二

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「江木翼」の解説

江木 翼
エギ タスク


肩書
鉄道相,法相,貴院議員(勅選)

生年月日
明治6年4月24日

出生地
山口県玖珂郡御庄村

学歴
東京帝大法科大学英法科〔明治30年〕卒

学位
法学博士〔大正9年〕

経歴
江木家の養子となり、明治30年内務省に入省。神奈川県事務官、法制局参事官、43年拓殖局部長。大正元年第3次桂太郎内閣、3年大隈重信内閣、13年加藤高明三派護憲内閣の各書記官長。この間5年には勅選貴族院議員。9年法学博士。14年加藤改造内閣、第1次若槻礼次郎内閣の法相。昭和4年浜口雄幸内閣、6年若槻内閣の各鉄道相。立憲民政党の総裁候補として将来を嘱望されたが、同年9月病気のため辞職した。著書に「江木翼論叢」。

没年月日
昭和7年9月18日

家族
父=羽村 卯作(酒造家) 養父=江木 千之(文相)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「江木翼」の意味・わかりやすい解説

江木翼
えぎたすく
(1873―1932)

大正~昭和期の政治家。山口県生まれ。江木千之(かずゆき)の養子。旧姓は羽村。東京帝国大学卒業後、1899年(明治32)内務省に入り神奈川県参事、内閣法制局参事官、拓殖局書記官を経て、1912年(大正1)第三次桂(かつら)太郎内閣の書記官長に抜擢(ばってき)された。翌年立憲同志会の結成に参加して党人生活に入った。1914年第二次大隈重信(おおくましげのぶ)内閣、1924年護憲三派内閣の書記官長を務め、首相の補佐役として活躍した。この間1916年には貴族院議員に勅選された。1925年より第二次加藤高明内閣、第一次若槻(わかつき)礼次郎内閣の司法大臣、浜口雄幸(おさち)内閣、第二次若槻内閣の鉄道大臣を歴任した。立憲同志会―憲政会―民政党に所属し、博識と才気をもって党内で枢要な役割を担い、重要施策の大半に参画した。とくに浜口内閣においては内閣の中心となって首相を補佐し、行政財政整理実現に努めた。昭和7年9月18日病気のため死去した。

[芳井研一]

『『江木翼伝』(1939・江木翼伝記編纂会)』『『江木翼論叢』(1938・江木翼伝記編纂会)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「江木翼」の解説

江木 翼
エギ タスク

大正・昭和期の政治家 鉄道相;法相;貴院議員(勅選)。



生年
明治6年4月24日(1873年)

没年
昭和7(1932)年9月18日

出生地
山口県玖珂郡御庄村

学歴〔年〕
東京帝大法科大学英法科〔明治30年〕卒

学位〔年〕
法学博士〔大正9年〕

経歴
江木家の養子となり、明治30年内務省に入省。神奈川県事務官、法制局参事官、43年拓殖局部長。大正元年第3次桂太郎内閣、3年大隈重信内閣、13年加藤高明三派護憲内閣の各書記官長。この間5年には勅選貴族院議員。9年法学博士。14年加藤改造内閣、第1次若槻礼次郎内閣の法相。昭和4年浜口雄幸内閣、6年若槻内閣の各鉄道相。立憲民政党の総裁候補として将来を嘱望されたが、同年9月病気のため辞職した。著書に「江木翼論叢」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江木翼」の意味・わかりやすい解説

江木翼
えぎたすく

[生]1873.4.24. 山口
[没]1932.9.18. 東京
政治家。東京帝国大学卒業後,神奈川県事務官,法制局参事官,内閣書記官,拓殖局部長などを歴任。第3次桂内閣,大隈内閣の書記官長をつとめたのち,加藤高明内閣の司法相に就任。またその後,浜口内閣,若槻内閣の鉄道相をつとめるなど立憲民政党の幹部として活躍した。政界きっての読書家として知られ,著書に『江木翼論叢』がある。江木千之の養子。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江木翼」の解説

江木翼 えぎ-たすく

1873-1932 大正-昭和時代前期の官僚,政治家。
明治6年4月24日生まれ。江木千之(かずゆき)の養子。大正元年,3年についで13年第1次加藤高明内閣で3度目の内閣書記官長となり,行財政の改革,普選法案の成立につくす。この間の5年貴族院議員。14年第2次加藤内閣,15年第1次若槻内閣の法相。昭和4年浜口内閣,6年第2次若槻内閣の鉄道相。昭和7年9月18日死去。60歳。山口県出身。東京帝大卒。旧姓は羽村。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「江木翼」の解説

江木 翼 (えぎ たすく)

生年月日:1873年12月5日
大正時代;昭和時代の政治家;官僚。貴族院議員;法相
1932年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android