コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

池上曽根遺跡 いけがみそねいせき

4件 の用語解説(池上曽根遺跡の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

池上曽根遺跡

大阪府和泉市と泉大津市にまたがる弥生時代環濠集落。2005年11月、新たな工房跡が見つかり、金属製品や土器の工房が中心の大型高床式建物の東側にかなり広範囲に広がっていたことが判明した。04年には整然と並んだ倉庫群も見つかっており、紀元前1〜紀元1世紀(弥生時代中期)の大規模集落が計画的に建物を配した「都市」と呼ぶべきものに発展していたという見方もある。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

池上曽根遺跡

周囲を溝で囲まれた環濠(かんごう)集落として日本屈指の規模を持つ弥生時代の遺跡。大阪府和泉市泉大津市にまたがり、和泉市池上町を中心に南北1.5キロ、東西0.6キロの範囲で広がる。総面積は約60ヘクタールに及び、約11.5ヘクタールが国史跡に指定された。

(2006-05-22 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

国指定史跡ガイドの解説

いけがみそねいせき【池上曽根遺跡】


大阪府和泉(いずみ)市池上町と泉大津(いずみおおつ)市曽根町にまたがる弥生時代の環濠(かんごう)集落跡。明治・大正時代に和泉市池上町在住の南繁則が石鏃(せきぞく)や長首壺などを発見したことに始まり、第2次大戦後には大阪府立泉大津高校地歴部が土器を採集し竪穴(たてあな)式住居を発掘、さらに大阪府の本格的な発掘調査がなされて、範囲南北1.5km、東西0.6km、泉大津市曽根町にまたがる総面積約60haに達する大集落跡が姿を現した。3~4mの環濠が二重にめぐらされた約25万m2の居住区の西方一帯には水田域が推定され、竪穴住居跡や方形周溝墓、鉄製品をつくった工房跡も発掘されている。1976年(昭和51)に国の史跡に指定された。さまざまな遺跡、遺物が発見され、なかでも東西19.2m、南北6.9mの弥生時代最大級の規模をもつ掘立柱建物と、直径2.3mのクスノキの大木を刳()り抜いて井筒にしたわが国最大級の刳り抜き井戸は注目される。また、年輪年代法により大型建物のヒノキの柱が紀元前52年に伐採されたものであることが判明。土器や石器、信仰関係の遺物と思われる鳥形木製品など、出土物の種類も多い。一帯は史跡公園になり、隣接して池上曽根学習館がある。JR阪和線信太山(しのだやま)駅から徒歩約7分。

出典|講談社
(C)Kodansha 2013.
この内容は執筆時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

池上曽根遺跡
いけがみそねいせき

大阪府和泉(いずみ)市池上町と泉大津市曽根町にまたがる、畿内(きない)でも有数の弥生(やよい)時代集落遺跡。和泉平野中央の微高地を選び、弥生前期後半以後、弥生時代全期間にわたる遺構・遺物がみられる。1969年(昭和44)に着手された第二阪和国道(現、国道26号線)建設のための事前調査を契機に熱心に展開された保存運動が実を結び、1976年、遺跡の中心部約11万平方メートルが史跡指定された。さらにその後も府道松ノ浜・曽根線建設その他に関連する事前調査や、史跡整備のための調査が行われている。それらの結果から、弥生中期には幅3~4メートルの環濠(かんごう)が約9万平方メートルの区域を囲い、その内側の主として南部には膨大な竪穴(たてあな)住居跡がひしめき、中央から北部には宮殿や神殿と推定される巨大な掘立て柱建物跡や祭祀(さいし)用と考えられる大井戸、金属器などの生産工房群などが集中していることがわかった。良好に残存していた木柱の年輪の測定から、弥生中期末の実年代が紀元前1世紀なかばまであがることも確かめられた。環濠の外周には南部、東部、北部にかけて方形周溝墓群が帯状に取り巻く。後期には大型建物や環濠はなくなるが、遺跡の範囲は南北500メートル以上に広がる。総面積は50万平方メートルを下らないらしい。土器、石器、木器は膨大で、近畿弥生人の日常生活用具や食料残滓(ざんし)(動植物遺存体)のほとんどすべてを出土している。信仰関係の遺物である鳥形木製品、竜を線刻したらしい後期の長頸壺(ながくびつぼ)、終末期に土器といっしょに投棄されたらしい銅鐸(どうたく)の断片など注目される資料が多い。史跡として環境整備が進められており、隣接して大阪府立弥生文化博物館がある。[石部正志]
『大阪府文化財調査センター編『史跡池上曽根遺跡95』(1996・史跡池上曽根遺跡整備委員会)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

池上曽根遺跡の関連キーワード泉大津いずみおおつCITY大阪府泉大津市池浦大阪府和泉市池上町大阪府泉大津市池園町大阪府和泉市大阪府泉大津市大阪府和泉市上町大阪府和泉市府中町大阪府和泉市まなび野

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

池上曽根遺跡の関連情報