沙井遺跡(読み)しゃせいいせき(英語表記)Sha-jing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沙井遺跡
しゃせいいせき
Sha-jing

中国甘粛省民勤県の西方約 18kmにある遺跡。 1924年8月にスウェーデンの考古学者 J.アンダーソンによって発掘調査が行われた。遺跡は先史時代の住居址,墓地,漢代の 塼築建造物,宋代の見張り台の3時期から成る。住居址は六府屯と呼ばれる丘上にあり,径約 50mの円形をなす防壁がめぐり,沙井期の土器のほか,青銅刀子,骨器,金線などが出土した。墓地は六府屯の西方約 260mにあり,土器,玉器,青銅器が出土し,住居址とほぼ同時代である。これらの遺跡はアンダーソンによって沙井期と名づけられ,青銅器時代と考えられたが,年代は中原の東周時代に相当するとされている。

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百科事典マイペディアの解説

沙井遺跡【させいいせき】

中国,甘粛省鎮番県にある先史時代の遺跡。砂丘地帯にあり,住居跡と墓葬地が接近してあり,後者から主として伸展葬の遺体が数十体出土し,土器や青銅刀子(とうす),コヤスガイ銅鏃(どうぞく)などの副葬品が豊富にみられた。J.G.アンダーソンの甘粛先史文化編年によれば第6期・青銅器時代初期(前700年―前500年)に当たる。

沙井遺跡【しゃせいいせき】

沙井(させい)遺跡

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世界大百科事典 第2版の解説

させいいせき【沙井遺跡 Shā jǐng yí zhǐ】

中国,甘粛省民勤県にある金石併用期の遺跡。砂丘地帯にあり,東西450m,南北300mで厚さ30cmの灰層と墓葬とからなる。遺物には土器と石器がある。土器は手づくねで質の粗い夾砂紅陶が主であり,土器表面下部には,しばしば製作時のたたき痕である縄文や布文が残っている。特徴的な器形として単耳または双耳の丸底の缶(かん),単耳の桶形杯がある。文様は刻線文,篦文,画文があるが,彩文もあり,紅色で平行線,三角文などが描かれている。

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