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河井酔茗 かわい すいめい

美術人名辞典の解説

河井酔茗

詩人、明治、大正、昭和三代にわたり新休詩、文語定型詩、口語自由詩の三代を生きた。夫人の島本久恵と協力し、女性詩歌人の育成に力を注いだ。典雅穏健の詩風を旨とした。著書に詩集塔影』『』等がある。昭和40年(1965)歿、91才。

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百科事典マイペディアの解説

河井酔茗【かわいすいめい】

詩人。本名又平。堺市生れ。東京専門学校中退。自らも詩を発表していた,小説,詩,短歌等の投稿雑誌《文庫》の記者となり長く詩欄を担当,同誌は北原白秋川路柳虹ら,多くの詩人を輩出した。
→関連項目伊良子清白横瀬夜雨

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

河井酔茗 かわい-すいめい

1874-1965 明治-昭和時代の詩人。
明治7年5月7日生まれ。28年「文庫」の記者となり,詩欄を担当。「無弦弓」「塔影」と浪漫的な定型詩集を発表し,43年の「霧」から口語自由詩へとうつる。昭和5年妻島本久恵とともに「女性時代」を創刊し,女性詩人を育成。24年「塔影」を創刊,主宰。芸術院会員。昭和40年1月17日死去。90歳。大阪出身。東京専門学校(現早大)中退。本名は又平。詩集はほかに「紫羅欄花(あらせいとう)」など。
【格言など】禍来たらば 詩に慰むべし 心さびしき時は 詩を祭るべし(辞世)

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世界大百科事典 第2版の解説

かわいすいめい【河井酔茗】

1874‐1965(明治7‐昭和40)
詩人。堺市生れ。本名又平。東京専門学校中退。少年時より新体詩に親しみ《少年文庫》,その後身の《文庫》等に詩を発表。上京してのち長らく《文庫》の詩の選者となり,多くの新人たちの輩出に尽くす。また口語詩運動に寄与した詩誌《詩人》(1907年6月‐08年5月)を刊行し,明治の詩壇エポックを作った。自らの詩風は温厚篤実,平明な中に情熱と自然愛が横溢し,かつわき目もふらず明治・大正・昭和の3代にわたって詩一筋に生きた。

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大辞林 第三版の解説

かわいすいめい【河井酔茗】

1874~1965) 詩人。大阪、堺生まれ。本名、又平。「文庫」派の詩人。平明温雅な詩風で口語自由詩に新分野を開いた。詩集「塔影」「霧」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

河井酔茗
かわいすいめい

[生]1874.5.7. 大阪
[没]1965.1.17. 東京
詩人。本名,又平。投稿文芸誌『文庫』 (1895~1910) の詩欄を担当し多くの新人を育てた。詩風は清雅な抒情に特色があり,口語自由詩運動を推進した。 1900年上京,翌年処女詩集『無弦弓』を発表。おもな著作に『塔影』 (05) ,『霧』 (10) ,『弥生集』 (21) などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

河井酔茗
かわいすいめい
(1874―1965)

詩人。本名又平。大阪府堺(さかい)市北旅籠(きたはたご)町に生まれる。早くより詩文に目覚め、『少年文庫』『いらつめ』の投書家として出発、滝沢秋暁(しゅうぎょう)、高瀬文淵(ぶんえん)の推輓(すいばん)により『文庫』記者となる。主としてその詩欄を担当して青年詩人を育成しつつ、詩集『無弦弓』『塔影』、詞華集『青海波』などを刊行。『文庫』の中心的存在として小島烏水(うすい)、千葉亀雄らとともに全盛時代を築いた。1907年(明治40)詩草社を結成して『詩人』を刊行、以後、女子文壇社、婦人之友社の編集に携わりつつ女性詩人への啓蒙(けいもう)活動を行う。30年(昭和5)島本久恵と『女性時代』を創刊、37年芸術院会員となった。第二次世界大戦後は塔影詩社をおこして『塔影』を創刊した。その詩作は叙情性豊かな新体詩から始まり口語自由詩の発展に先鞭(せんべん)を与え、生涯、詩を守り続けた。著作は前記のほか『酔茗詩集』『明治代表詩人』『酔茗詩話』『酔茗随筆』、『文庫詩集』(編著)など。[近藤信行]
『『明治文学全集59 河井酔茗他集』(1969・筑摩書房) ▽島本久恵著『長流 第4・5・6・8巻』(1961~62・みすず書房)』

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