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法の継受 ほうのけいじゅ reception of law

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法の継受
ほうのけいじゅ
reception of law

狭義には中世ヨーロッパにおけるローマ法の継受を意味するが,広義にはある国家または民族が他の国家または民族の法を主体的に,自己のものとして受入れる過程のことをいう。したがって,征服国が自国法を被征服国に強制するような場合は継受とはいえない。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうのけいじゅ【法の継受 reception of foreign law】

法の継受には広狭2義があり,広義においては,ある法共同体(民族,国家,都市など)の法規範や法典を,他の法共同体が採用することを意味する。この意味の継受は,同一の系内部であれ相異なる法系間においてであれ,個々の法制度の模倣や借用から法秩序ないし法文化の全体の継受までも包含するので,しばしば全体的(包括的)継受と部分的継受,立法的・司法的または学説的継受,自由意思による継受と強制による継受などというように区別して研究されてきた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

法の継受
ほうのけいじゅ
reception of law

他国の法制度を採用すること。甲国の法を乙国が継受した場合、甲国を「母法国」、乙国を「子法国」といい、両者の間に「法系」の関係が生じたという。継受された法は、継受法とよばれて、固有法と対比される。継受には法秩序全体にわたる全面的継受と、特定の法領域に限定される部分的継受があり、また継受の態様によって立法的継受と司法的継受の区別がある。西ヨーロッパ近世におけるローマ法の継受は、ルネサンス宗教改革にも比較される。日本では、律令(りつりょう)制にみられる中国法の継受、明治以後のフランス法・ドイツ法の継受、第二次世界大戦後の憲法、刑事訴訟法などを中心とするアメリカ法の継受などがある。
 法の継受は、通常、土着の社会意識や法文化との間に、一定の緊張関係をつくりだすのが常で、そのような抵抗を排して継受法が定着する場合もあれば、結局、定着せずに空文化し、やがては廃止される場合もある。たとえば、日本民法のなかの終身定期金や夫婦財産契約などの制度はあまり定着していないといわれる。定着する場合も、土着の慣習などと妥協して、母法国の制度とは違ったものになってしまう場合もある。[長尾龍一]

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