津久見[市](読み)つくみ

百科事典マイペディア 「津久見[市]」の意味・わかりやすい解説

津久見[市]【つくみ】

大分県東部,津久見湾に面する市。1951年市制。豊富な石灰岩脈があり,1916年日豊本線開通,1919年セメント工場設置後大規模な採掘が始まり,中心市街津久見港の整備とあいまってセメント工業都市として発展,セメントを移輸出する。周辺ではミカン栽培が盛んで,近年カスミソウなどの花卉(かき)栽培も行われる。アジサバなどの沿岸漁業,近海マグロ漁業も盛ん。津久見湾一帯は美しいリアス海岸で,日豊海岸国定公園に属する。2001年12月,東九州自動車道が開通。79.48km2。1万9917人(2010)。
→関連項目ツヅラセメクラチビゴミムシ

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世界大百科事典 第2版 「津久見[市]」の意味・わかりやすい解説

つくみ【津久見[市]】

大分県東部,豊後水道の津久見湾に臨む市。1951年市制。人口2万4848(1995)。山が海にせまり,典型的リアス式海岸が発達する。湾奥にわずかに低地があり,市街が発達,日豊本線,国道217号線が通じている。三方を囲む山地は古生代二畳紀の石灰岩脈からなり石灰石が採掘され,セメントの町として発展した。岩脈は水晶山地区を東端として,南西方向に約20kmにわたって連続しており,鉱床の幅も500~1700mに達する。

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