デジタル大辞泉 「渚」の意味・読み・例文・類語 なぎさ【×渚/×汀】 海・湖などの、波打ち際。みぎわ。[類語]水際・波打ち際・磯・海岸・海辺うみべ・海辺かいへん・沿海・沿岸・海沿い・浜・浜辺・海浜・砂浜・臨海・湾岸・州浜・海水浴場・リアス式海岸・シーサイド・ビーチ・磯辺・荒磯 しょ【渚】[漢字項目] [人名用漢字] [音]ショ(呉)(漢) [訓]なぎさ波打ちぎわ。なぎさ。「汀渚ていしょ」[補説]「渚」「渚」ともに人名用漢字。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「渚」の意味・読み・例文・類語 なぎさ【渚・汀】 [ 1 ] 海・川・湖などの陸地と水とが接するあたりのところ。波が打ち寄せるところ。波うちぎわ。[初出の実例]「波限建鵜葺草葺不合命〈波限を訓みて那芸佐(ナギサ)と云ふ〉」(出典:古事記(712)上)「玉敷ける清き奈芸佐(ナギサ)を潮満てば飽かずわれ行く帰るさに見む」(出典:万葉集(8C後)一五・三七〇六)[ 2 ] ( 渚 ) 大阪府枚方市の地名。古代、渚の院が置かれた所。[初出の実例]「いま狩する交野(かたの)のなぎさの家、その院の桜ことにおもしろし」(出典:伊勢物語(10C前)八二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「渚」の読み・字形・画数・意味 渚人名用漢字 11画(旧字)人名用漢字 12画 [字音] ショ[字訓] なぎさ・す[説文解字] [字形] 形声声符は(者)(しや)。〔説文〕十一上に川の名とし、また「爾に曰く、小洲をと曰ふ」とあり、水の沚(なぎさ)をいう。には塞(とそく)の意があり、土沙のうちよせるところの意であろう。〔釈名、釈水〕に「はなり。體高うして、能く水をりて、旁らより廻らしむるなり」という。〔詩〕の〔伝〕には、「小洲なり」「沚なり」とみえる。〔爾雅、釈水〕に字をに作る。[訓義]1. なぎさ、みぎわ、砂のうちよせるところ。2. す、川中に土沙の堆積したところ、中のしま。[古辞書の訓]〔和名抄〕 奈佐(なぎさ) 〔名義抄〕 ナギサ・スハマ・シマクニ 〔字鏡集〕 シマクニ・スハマ・クニ・ナギサ・ハマ・シマ[語系]・tjia、沚・阯tjiは声義近く、なぎさをいう。洲・州tjiuは水中の居るべきところをいう。[熟語]渚雨▶・渚雲▶・渚煙▶・渚▶・渚崖▶・渚岸▶・渚田▶・渚畔▶・渚鳧▶・渚沃▶[下接語]煙渚・遠渚・渚・海渚・雁渚・皋渚・沙渚・洲渚・水渚・晴渚・浅渚・渚・汀渚・晩渚・霧渚・幽渚・渚 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報