海外放送(読み)カイガイホウソウ

デジタル大辞泉 「海外放送」の意味・読み・例文・類語

かいがい‐ほうそう〔カイグワイハウソウ〕【海外放送】

外国に向けて発信される放送国際放送

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精選版 日本国語大辞典 「海外放送」の意味・読み・例文・類語

かいがい‐ほうそうカイグヮイハウソウ【海外放送】

  1. 〘 名詞 〙 外国で受信されることを目的とした放送。一九二四年、アメリカ放送局エスペラント語で行なったのに始まる。日本では、昭和一四年(一九三九)NHKにより開始された。国際放送。

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改訂新版 世界大百科事典 「海外放送」の意味・わかりやすい解説

海外放送 (かいがいほうそう)

国際放送,対外放送ともいう。他の国の一般聴取者に向けて意図的にかつ継続的に行われる放送。多く短波利用しているが,1990年代に入り,しだいに衛星利用のテレビ海外放送も行われるようになってきている。受信機さえ普及していれば,他の国のおおぜいの人々に対して同時に情報をとどけるには現状ではラジオがもっとも効率的である。世界的にみて国内ラジオ放送は1920年代に始まっているが,すでに28年,オランダが海外放送を開始している。日本では35年,当時の社団法人日本放送協会が〈海外放送-ラジオ東京〉として太平洋沿岸,ハワイ方向に日本語と英語で始めたのが最初である。今日,80をこえる国々が海外放送を行っているが,全放送時間量からみると,アメリカ,中国,イギリスの順である。一般に海外放送の目的は,海外諸国に対する国の広報活動と海外に在住の自国民へのサービスといえる。そこから海外放送の実施機関と政府との間の密接な関係が生じてくる。戦争中は多くの場合,海外放送は対外宣伝放送となり,平和時においても国際緊張は直ちに海外放送に反映する。海外放送は国内・国際政治情勢を明らかに映し出す。近年CS(通信衛星)利用のテレビ放送が急速に展開するに及び,国境をこえる,いわゆるボーダーレスのテレビ放送が実現し,多くの国々で従来の海外放送とは違った自国外のテレビ放送が見られるようになりつつある。なお,日本からの海外放送はNHK一部,国の交付金を得て行っている。
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百科事典マイペディア 「海外放送」の意味・わかりやすい解説

海外放送【かいがいほうそう】

国際放送とも。外国で受信されることを目的として行われる放送。広報活動と文化交流を目的とし,短波が主用されるが,中波との併用も多い。世界各国ともほとんど政府直轄か政府の財政的支出による特殊団体が実施している。VOA北京放送イギリス放送協会BBC),国連放送(UNR)などは著名。日本では1935年に始められ,現在はNHKがラジオ・ジャパンの名で国の交付金を得て行っている。
→関連項目短波放送日本放送協会

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海外放送」の意味・わかりやすい解説

海外放送
かいがいほうそう

国際放送

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世界大百科事典(旧版)内の海外放送の言及

【日本放送協会】より

…すなわち中波ラジオでは一般向けの第1放送と教育番組を中心とする第2放送,音楽番組の多いFM放送,テレビでは総合テレビと教育テレビ,さらに2波の衛星放送,それらに加え本放送を目指してのハイビジョン放送を行っている。これらのほかにラジオとテレビによる国際放送(海外放送)も行っており,この海外向けの放送については部分的に国の交付金を受け財源としている。 広告収入で経営されている民間放送がその放送事業の対象範囲を原則として地域に置いているのに対し,NHKの放送は全国放送を基本としており,また公共性を強く要請されるところから,一党派や権力,資本などに左右されてはならず,番組の内容・編成も,大衆文化的色彩の濃い民間放送と対照的に,報道や教育・教養番組の比重が高い。…

※「海外放送」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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