減衰器(読み)げんすいき(英語表記)attenuator

  • 減衰器 attenuator

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大きな電圧または電流抵抗などで分圧,分流し,小さくする装置。電圧測定の場合は抵抗またはリアクタンス計器直列に,電流測定の場合はそれらを並列に接続するのが基本型である。抵抗を用いるものは直流から MHz程度の交流にまで用いられ,リアクタンスを用いるものは高周波に限って用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

回路の途中に挿入して,電気信号の強度に減衰を与える機器。減衰量を任意に加減できるものと,一定の減衰量を与えるものとがあり,後者はパッドpadとも呼ばれる。構成する素子の種類により,抵抗減衰器,容量減衰器,誘導減衰器などに区別されるが,もっとも広く用いられるのは抵抗減衰器である。減衰器は,周波数に関係なく一定の減衰量を与えること,信号にひずみを与えないことおよび減衰量に関係なく入出力回路のインピーダンスに整合されるように,回路上,構造上のくふうが図られている。

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大辞林 第三版の解説

電気信号の質を変えずに信号の強さを減少する装置。減衰量を任意に加減できるものと、一定の減衰量を与えるものとがあり、構成する素子により抵抗減衰器とリアクタンス減衰器とがある。アッテネーター。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電気信号の品質を損なわずに、電力を減衰させるために用いる電気回路。アッテネーターともいう。抵抗だけで構成した抵抗減衰器と、コイルとコンデンサーを組み合わせたリアクタンス減衰器とがあり、いずれも減衰量が一定のものと可変のものがある。もっとも広く用いられているのは抵抗減衰器で、いかなる減衰量でも入力インピーダンスと出力インピーダンスの値が変わらないよう設計されている。素子の配置によりT形、π(パイ)形、H形、L形、O形、ブリッジ形などがあり、これらは入力と出力端子からみた素子構成により平衡型と不平衡型に大別できる。平衡型は主として低周波帯で用いられ、高周波帯では不平衡型が用いられている。平衡型の可変減衰器としては、0~150キロヘルツで特性インピーダンス600オーム、最大減衰量121デシベル(0.1デシベルで可変)のもの、不平衡型では0~4メガヘルツ、75オーム、141デシベルのものがつくられている。同軸型の損失素子を使い、0~200メガヘルツで最大減衰量100デシベルのものもある。マイクロ波帯域の減衰器には、導波管内に抵抗体を挿入して電磁波のエネルギーの一部を吸収する抵抗減衰器と、伝送路の遮断周波数を利用するカットオフ減衰器がある。可変減衰器としては、抵抗体の挿入量を可変にするフラップ型、挿入位置を変えるベーン型、円形導波管内の抵抗膜を回転させて減衰量を変える回転型がある。[岩田倫典]

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