デジタル大辞泉
「湯湾岳」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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湯湾岳
ゆわんだけ
奄美群島のなかの最高峰で、奄美岳ともいう。宇検村と大和村の境にある山で、標高六九四・四メートル。周囲にはヤクカチョボシ岳などの山嶺が連なっているが、西方の焼内湾はもとより喜界島・徳之島が一望できる。神屋・湯湾岳として国指定天然記念物。古くから聖なる山として信仰され、頂上にシネリキョとアマミコの二神を祀った石碑が建っている。島建神と伝える両神が日の神の命によって海見岳に天降りして島造りを行い、三男二女を産んだと伝える。海見岳は当山とも笠利間切(現笠利町)の北東にあるともされるが、女神のアマミコがアマつまり海人とすれば、湯湾岳西方の焼内湾は重要な水路であったと想定することができる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の湯湾岳の言及
【奄美大島】より
…古期岩石からなる山地が広く平地に乏しい。最高点は湯湾岳(694m)。気候は亜熱帯的で降水量がはなはだ多く(名瀬市で年間2871mm),ソテツその他の亜熱帯樹が茂り,猛毒のハブが生息する。…
【宇検[村]】より
…しかし若年労働力の流出があいつぎ過去20年間で人口は半減した。北部の湯湾岳(名)は奄美大島の最高峰(694m)で,一帯は亜熱帯の原生林に覆われ,アマミノクロウサギ(特天)の生息地として知られる。【赤池 享一】。…
※「湯湾岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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