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尿膜 にょうまくallantois

翻訳|allantois

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尿膜
にょうまく
allantois

高等脊椎動物のいわゆる胎膜の一つ。の発生に際し,その後方に腸管からこの膜が突き出て袋状に尿嚢ができる。爬虫類以上にみられるが,両生類魚類では発達が顕著でない。胚の排出物をためるが,呼吸器官としても働く。特に哺乳類では発達して漿尿膜となり,胎盤形成に役立ち,無数の絨毛を通じて母胎との間の栄養,排出,呼吸を司っている。

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デジタル大辞泉の解説

にょう‐まく〔ネウ‐〕【尿膜】

脊椎動物の羊膜類の発生でできる胚膜の一。尿嚢(にょうのう)を形成する。

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世界大百科事典 第2版の解説

にょうまく【尿膜 allantois】

脊椎動物羊膜類の発生過程で生じる胚膜のひとつ。胚の後部消化管が形成されるとまもなく,その腹側の壁の一部(内胚葉と内臓中胚葉)が,羊膜漿膜(しようまく)の間の中胚葉中に生じた腔所に急速に広がってできた薄い膜。袋状の尿囊となっても細い柄で胚の消化管につながっており,当初は胚の排泄機能にあずかる。爬虫類や鳥類では,その後漿膜と癒合して漿尿膜を形成し,その中胚葉部分に豊富な血管を発達させ,胚の呼吸をになうようになる。

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大辞林 第三版の解説

にょうまく【尿膜】

高等脊椎動物羊膜類の胚の周囲にある膜の一。尿囊にようのうと尿囊管を形成する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿膜
にょうまく

脊椎(せきつい)動物の爬虫(はちゅう)類、鳥類、哺乳(ほにゅう)類の胚(はい)膜の一つで、尿嚢(のう)を形成する。胚の早い時期に、原腸管末端近くの腹側から球形に膨れ出した腸の一部が、羊膜と漿(しょう)膜の間の胚体外体腔(たいこう)に速やかに拡大し尿嚢となる。尿嚢の内側は内胚葉細胞、外側は中胚葉細胞からなる。鳥類や爬虫類では尿膜は卵殻膜に密着している漿膜と合して漿尿膜となり、多数の血管が配される。胚はここから卵殻を通して二酸化炭素を放出し酸素を取り込む。哺乳動物では漿尿膜は胎児性胎盤となり、子宮壁の母性胎盤と合し胎盤となって諸物質の交換にあたる。[竹内重夫]

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