潜む(読み)ヒソム

デジタル大辞泉 「潜む」の意味・読み・例文・類語

ひそ・む【潜む】

[動マ五(四)]
ひそかに隠れる。隠れて静かにする。「昆虫物陰に―・む」
内部に隠れて外に現れない状態にある。潜在する。「胸の奥に―・む熱い情熱」「事件の陰に大きな犯罪が―・む」
[動マ下二]ひそ(潜)める」の文語形
[類語]隠れる潜る忍ぶまぎれる紛れ込む逃げ込む潜伏せんぷくする隠伏する韜晦とうかいする身を隠す・身をひそめる・人目を盗む人目を忍ぶ人目を憚る人目を避ける逃げ隠れ鳴りを潜める雲隠れ

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精選版 日本国語大辞典 「潜む」の意味・読み・例文・類語

ひそ‐・む【潜】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
    1. 人目を避けてこっそりかくれる。かくれて静かにする。しのぶ。〔文明本節用集(室町中)〕
      1. [初出の実例]「木の皮の下に潜み居る、虫を捕りて食はんが為めに、嘴にて木を叩くなり」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉六)
    2. 力、能力実体原因などが外にあらわれないで内部に隠れる。
      1. [初出の実例]「奥深く潜みたりしまことの我は、やうやう表にあらはれて」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ひそめる(潜)

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