伏す(読み)フス

デジタル大辞泉 「伏す」の意味・読み・例文・類語

ふ・す【伏す】

[動サ五(四)]
腹ばいになる。また、地面にひざをつくなどして頭を深く下げる。「地に―・す」「―・してお願い申し上げます」
姿勢を低くして、隠れる。ひそむ。「草陰に―・す」
[動サ下二]ふ(伏)せる」の文語形
[類語](1伏せるうつ伏せる俯く突っ伏すうつぶすうつぶせ腹這い/(2隠れるひそしのもぐまぎれる紛れ込む逃げ込む潜伏せんぷくする隠伏する韜晦とうかいする身を隠す・身をひそめる・人目を盗む人目を忍ぶ人目を憚る人目を避ける鳴りを潜める雲隠れ逃げ隠れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伏す」の意味・読み・例文・類語

ふ・す【伏・臥】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
    1. 顔を下に向ける。うつむく。また、腹ばいになる。うつぶす。
      1. [初出の実例]「天つ神 仰ぎ乞ひのみ 国つ神 布之(フシ)てぬかづき」(出典万葉集(8C後)五・九〇四)
    2. 横になる。横たわる。倒れる。寝る。また、病気などで寝こむ。
      1. [初出の実例]「柀(まき)は以て顕見き蒼生の奥津棄戸に将(も)ち臥(フサ)む具にすべし」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
    3. じっとしている。ひそむ。隠れる。
      1. [初出の実例]「み吉野の をむろが嶽に しし布須(フス)と」(出典:古事記(712)下・歌謡)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙ふせる(伏)〔下一段動詞〕

ふく‐・す【伏】

  1. 〘 自動詞 他サ行変格活用 〙ふくする(伏)

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