点点(読み)てんてん

精選版 日本国語大辞典 「点点」の意味・読み・例文・類語

てん‐てん【点点】

〘名〙
① (━する) (形動タリ) 点をうったように、あちこちに散在すること。また、そのさま。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)五・暮春与伴蒿蹊春蘭洲遊兎道「飛花点点亜水紅、樵舟箇箇刺霞行」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「敵艦の帆影遠く波上に点々するを見たり」 〔庾信‐晩秋詩〕
② いくつかの点。また、俗に点線をいう。

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デジタル大辞泉 「点点」の意味・読み・例文・類語

てん‐てん【点点】

[名](スル)
複数の点をいう語。「点点を打つ」
点線。
あちこちに点在していること。
「其間此処彼処に無数の山百合の―したるは」〈蘆花自然と人生
[ト・タル][文][形動タリ]
あちこちに散らばってあるさま。また、途切れながら続いているさま。「町の明かりが点点と見える」「足跡点点と続く」
「―たる星の空の下に」〈長与青銅の基督
しずくがしたたりおちるさま。「点点としたたる血」
[類語]3あちこちそこかしこここかしこあちらこちらおちこちそこここところどころ方方諸方各地各所随所1飛び飛び

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普及版 字通 「点点」の読み・字形・画数・意味

【点点】てんてん

はらはらおちる。宋・李清照〔声慢慢〕詞 梧桐細雨ぬ 昏に到り 點點 (こ)の第怎(いか)でか一箇の愁字に了(つく)しえん

字通「点」の項目を見る

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