コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

無定形炭素 ムテイケイタンソ

4件 の用語解説(無定形炭素の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

むていけい‐たんそ【無定形炭素】

炭素同素体の一。はっきりした結晶状態を示さない炭素。木炭・すす・コークスなど。

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

無定形炭素【むていけいたんそ】

炭素同素体のうちダイヤモンド,石墨以外のものをいう。はっきりした結晶状態を示さないのでこのように呼ばれるが,実際には細かい石墨結晶の集まりである。コークス木炭カーボンブラック,獣炭など。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

むていけいたんそ【無定形炭素】

ダイヤモンド・黒鉛以外の、はっきりした結晶状態を示さない炭素の総称。実際には、黒鉛の微細な結晶の集まりであるものも多い。石炭・木炭・すすなど。吸着剤・充塡剤じゆうてんざい・印刷用インク・顔料などに用いる。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無定形炭素
むていけいたんそ
amorphous carbon

炭素の同素体のうち、はっきりした結晶状態を示さないもの。ダイヤモンド、石墨(せきぼく)(黒鉛)以外の天然に産する炭素およびコークス、木炭、獣炭、煤(すす)などがこれにあたる。厳密には無定形でなく黒鉛の微細結晶の集合体であり、またフラーレンやカーボンナノチューブなどが含まれることもある。霧状の油またはアセチレンなどを1300℃以上で熱分解させると、カーボンブラックと総称される炭素材料が得られる。原料や熱分解の方法によって粒子の大きさや構造が異なるが、平均直径20~30Å(Åはオングストローム、10-10メートル)の黒鉛様平面分子が、層状または鎖状に複雑に集まったものといわれている。多少不純物を含むことが多いが、普通、黒色の粒状または粉末固体。微結晶の集まりなので表面積が広く、気体、液体、塩類などをよく吸着する。黒鉛より化学的反応性は高い。高温に熱すると徐々に黒鉛化する。化学的処理によりとくに吸着能を高めた活性炭は、食品類の脱色・脱臭、医薬品の精製、不純物の除去、触媒などに広く用いられる。カーボンブラックは、自動車タイヤなどゴムの増強剤として大量に用いられるほか、塗料、印刷インキ、顔料などに用いられる。電極、坩堝(るつぼ)などに用いられるものも無定形炭素である。[守永健一・中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の無定形炭素の言及

【炭素】より

…非金属元素としては硫黄とともに最も古く紀元前から知られている元素の一つである。無定形炭素のすす(煤)や炭は古代から知られており,ダイヤモンドは旧約聖書中にその記載がある。ただしダイヤモンドが炭素からなることがわかったのは,1772年A.L.ラボアジエがダイヤモンドの燃焼によって二酸化炭素のみを生ずることを見いだし,96年イギリスのテナントSmithson Tennant(1761‐1815)がダイヤモンドが炭素のみからなることを明らかにして以来である。…

※「無定形炭素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone