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『老子(ろうし)』や『荘子(そうじ)』にみえる中国の道家(どうか)思想の術語。役にたたない実用性のないようにみえるものに、実は真の有益な働きがある、ということ。車輪の実用が遂げられるのは中心の轂(こしき)によっており、人が大地に立つのは足で踏まない周囲の無用の土地があるからだ、といった比喩(ひゆ)で説かれる。逆にいえば、有用にみえるもの、知恵があり才能のあるものが、かえってその知能のために害を受けてその働きを遂げられなくなる、出すぎた釘(くぎ)は打たれるということになり、道家の無為(むい)の処世術とも通ずる。真実の価値は世俗の求める一時的、現象的な有効性にはなくて、俗人では気のつかない隠されたところにあることを警告して、現象にとらわれない真実世界への眼(め)を開かせることも重要である。さらに世俗的には、人や物の使い方に適材適所があること、無用と決めて棄(す)て去るような単純な態度をとるべきでないということにもなる。「聖人に棄物(きぶつ)なし」である。
[金谷 治]
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