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熱ポンプ ネツポンプ

世界大百科事典 第2版の解説

ねつポンプ【熱ポンプ heat pump】

ヒートポンプともいう。外気や地下水,川水,海水,排水その他の低い温度の熱源から高い温度の熱源に熱をくみ上げる装置。暖房や加熱に利用される。温度T1の物体から熱量Q1を受けとって温度T2(T2T1)の物体に熱量Q2を与えるためには仕事Lを必要とし,Q2Q1Lの関係がある。したがってεhQ2/Lは熱ポンプの性能を示す指標となり,これを熱ポンプの成績係数という。T1,T2が定まっているときεhが最大となるのは,熱ポンプの作動流体が行う変化が断熱圧縮,等温圧縮,断熱膨張,等温膨張を繰り返す逆カルノーサイクルの場合であって,そのときεhT2/(T2T1)となり,T2/T1が大きいほどεhの値は小さくなる(ただし,T1,T2の単位はK)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱ポンプ
ねつポンプ

ヒートポンプ」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱ポンプ
ねつぽんぷ

低温度の熱源から熱を取り出し、外から仕事を加えて高温の熱源に熱を与える機械。ヒートポンプheat pumpともいう。冷凍機、冷蔵庫と同類である。冷凍機などは低温の熱源の温度を下げるために用いられるが、熱ポンプは継続して低温熱源から熱を高温熱源にくみ上げるので、熱をくみ上げるポンプ、すなわち熱ポンプとよばれる。サイクルは熱機関を逆に動かすものに相当する。
 熱ポンプは、室外の空気または冷水を低温熱源として室内のより高温の空気を高温熱源とし、低音熱源からくみ上げた熱で室内の空気を温める暖房装置として使用され、冷媒系統を切り替えれば冷水で冷却される室外の空気を高温熱源として室内の空気を低温熱源とし、室内から室外へ熱をくみ上げる冷房に利用できる。熱ポンプの原理は1850年W・トムソン(ケルビン)により提唱された。冷暖房用、溶液の濃縮用、自己蒸発式蒸発装置などに応用されている。[吉田正武]

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