猪鼻湖(読み)いのはなこ

精選版 日本国語大辞典 「猪鼻湖」の意味・読み・例文・類語

いのはな‐こゐのはな‥【猪鼻湖】

  1. 静岡県浜名湖の支湖の一つ奇岩と松による景色で知られる。大崎湖

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日本歴史地名大系 「猪鼻湖」の解説

猪鼻湖
いのはなこ

浜名湖の支湖の一つ。浜名湖の北西に位置し、周囲約一二キロはすべて三ヶ日町が占める。浜名湖と大崎おおさき半島で仕切られているので大崎湖ともいわれたが(大日本地名辞書)、近年は猪鼻湖が一般的である。大崎半島先端は瀬戸せと(瀬戸水道・猪鼻瀬戸・浜名湖瀬戸ともいう)という幅一二〇メートルの水路状の湖口を隔てて三ヶ日町下尾奈しもおなと湖西市横山よこやまとの境の本城ほんじよう(一三五・四メートル)と相対している。「延喜式」神名帳にみえる浜名郡五座のうちの「猪鼻湖イハナコノ神社」に比定される同名社が大崎半島先端に鎮座し、社殿がある巨岩は猪鼻岩と俗称される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「猪鼻湖」の意味・わかりやすい解説

猪鼻湖
いのはなこ

静岡県西部、浜名湖北西の内湖。幅約120メートルの猪鼻瀬戸で浜名湖と通じる。面積5.4平方キロメートル、周囲14キロメートル、最深深度16.1メートル。周囲は浜松市北区三ヶ日町となっており、東部は大崎半島、西部はミカン園となっている山地台地で囲まれる。北岸から西岸に沿って天竜浜名湖鉄道、北岸を国道362号、西岸を国道301号が走る。また、大崎半島には浜名湖レークサイドウェイが通り、観光の拠点ともなっている。閉鎖的な内湖のため、近年水質汚濁が問題となっている。

北川光雄]


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改訂新版 世界大百科事典 「猪鼻湖」の意味・わかりやすい解説

猪鼻湖 (いのはなこ)

静岡県浜名湖北西部の支湖で,大崎湖ともいう。面積5.5km2,周囲12km。大崎半島と本城山との間の猪鼻瀬戸で浜名湖に通じ,瀬戸付近が最深部で,水深約12m。北岸から流入する宇利山川および釣橋川沿いに沖積地が発達し,浜松市の旧三ヶ日町市街地が立地する。湖口の岩上には猿田彦命を祭る猪鼻湖神社があり,レークサイドウェーの新瀬戸橋がかかる。周辺山地にはミカン園,湖面にはカキ養殖がみられる。
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