デジタル大辞泉 「玉櫛笥」の意味・読み・例文・類語
たま‐くしげ【玉×櫛×笥/玉×匣】
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「この箱を開きて見てばもとのごと家はあらむと―少し開くに」〈万・一七四〇〉
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1 くしげを開けたり
「―明けまく惜しきあたら夜を」〈万・一六九三〉
「―
「―覆ふをやすみ明けていなば」〈万・九三〉
2 くしげの蓋と身にかけて、「身」「
「―身のいたづらになればなりけり」〈後撰・雑一〉
「―二上山に月傾きぬ」〈万・三九五五〉
「―みもろの山のさな
3 大切なものの意から、「奥に思ふ」にかかる。
「―奥に思ふを見たまへ