珪砂(読み)ケイシャ

デジタル大辞泉 「珪砂」の意味・読み・例文・類語

けい‐しゃ【×珪砂】

主に石英粒からなる砂。花崗岩かこうがんなどの風化で生じる。珪石を粉砕した人工珪砂もある。ガラス原料鋳物砂研磨材使用石英砂。けいさ。
[類語]真砂白砂いさご砂子黄砂熱砂

けい‐さ【×珪砂】

けいしゃ(珪砂)

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精選版 日本国語大辞典 「珪砂」の意味・読み・例文・類語

けい‐しゃ【珪砂】

  1. 〘 名詞 〙 石英粒を主とする砂。花崗(かこう)岩などの風化によって生ずる。長石ジルコン磁鉄鉱などをわずかに含む。蛙目土(がいろめづち)などとともに産出する。ガラス原料としたり、宝石の研磨用に用いられたりする。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「珪砂」の意味・わかりやすい解説

珪砂
けいさ
silica sand

珪酸塩類を主成分とする砂質の堆積(たいせき)物や風化生成物のうち、とくに石英粒を多量に含むもので、白色粗粒の砂である。天然には花崗(かこう)岩や珪岩の風化過程で、化学的分解を受けにくい石英粒子が、流水に運ばれ河床や海底に集まって沈積すると生ずる。土壌において砂の含有率がきわめて高い砂土の場合に珪砂土とよばれることがあるが、肥沃(ひよく)性と保水性に乏しい土壌となる。人工的に珪岩を砕いてつくった珪砂もあり、これはシリカの含有率が99%以上で、ガラスの原材料となり、また宝石などの研磨用に使われる。

[浅海重夫]

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