球磨村(読み)くまむら

日本歴史地名大系 「球磨村」の解説

球磨村
くまむら

面積:二〇七・三七平方キロ

球磨郡の南西部にあり、東は山江やまえ村と人吉ひとよし市、南は鹿児島県大口おおくち市と水俣みなまた市、西は葦北あしきた芦北あしきた町、北は八代郡坂本さかもと村に接する。広大な村域の約八七パーセントは山林で、耕地は総面積の約三パーセントにすぎない。村域中央部を球磨川が西流し、村の西端大瀬おおせで曲流して葦北郡との郡境を北流する。人吉盆地を流れ出た球磨川は急流となり、支流との合流点にきわめてわずかな平地を作るのみで、集落は本・支流のわずかな平地に点在する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「球磨村」の意味・わかりやすい解説

球磨〔村〕
くま

熊本県南部,九州山地の南部,球磨川中流域にある村。 1954年一勝地 (いっしょうち) ,渡 (わたり) ,神瀬 (こうのせ) の3村が合体して発足大部分は 800~900mの山地で,林業が主産業。中部を球磨川が横谷をなして貫流。修理ノ瀬,槍倒ノ瀬などの景勝地や,川にのぞむ球泉洞,大瀬,神瀬などの鍾乳洞があり,訪れる観光客も多い。上流人吉城-球泉洞間で球磨川下りが行われている。特産は球磨炭と一勝地焼による陶器。球磨川沿いに JR肥薩線,国道 219号線が通る。面積 207.58km2。人口 2433(2020)。

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