出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
環境中にある化学物質が,生体内に取り込まれた場合,生体内で営まれている正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物質をいい,正式には内分泌かく乱化学物質(endocrine disruptors)という.きわめて微量で作用し,あたかもホルモンのようにふるまうものや,ホルモンのはたらきを阻害するものがあり,生物自身と子孫も含めて,成長異常や奇形,雄雌化などの生殖機能異常,個体数の減少など深刻な影響を与える.ダイオキシン,PCBなどの有機塩素系,ビスフェノールAやノニルフェノールなどの芳香族フェノール系,フタル酸誘導体や高分子可塑剤などのフタル酸エステル系,ベンゾピレンや,ブチルベンゼンなどの芳香族系のほか,各種農薬,有機スズ,さらに人間や家畜のし尿由来物質,植物フラボノイドなど天然由来物質を含め,100種類以上の化学物質が環境ホルモンとして疑われている.環境ホルモンの影響としては,有機スズ化合物によるイボニシの雄化現象,ノニルフェノールによるニジマスやローチの個体数の減少,DDT,PCBなどによるワニ,カモメ,アザラシなどの個体数の減少,植物エストロゲンによるヒツジの死産などが世界各地から報告されている.人間の精子数の減少やがんの増加なども環境ホルモンによる影響が疑われている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
(畑明郎 大阪市立大学大学院経営学研究科教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
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