瓦当(読み)がとう

百科事典マイペディアの解説

瓦当【がとう】

軒円(のきまる)の先端に付けられた円形部。軒平瓦の先端部をもさすことがある。中国の戦国時代に半円形の半瓦当が見られ,漢代に至って円形の瓦当が出現する。瓦当に施された文様には饕餮(とうてつ)文,蕨手(わらびで)文,四葉文,蓮華(れんげ)文,獣面文,重圏文などがある。→
→関連項目始皇陵

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世界大百科事典 第2版の解説

がとう【瓦当】

屋根瓦の軒先瓦の部分名称。中国考古学では軒丸瓦にのみ限って用い,軒平瓦は花頭板瓦として区別する。日本考古学では両者ともに軒先の文様部分を瓦当とよびならわしている。中国における屋根瓦の出現は西周時代(前1100ころ‐前770)に始まり,当初は大棟,下り棟,屋根と屋根とが接する谷の部分などに限って使用された。春秋時代になると屋根の全面を丸瓦と平瓦とで葺き,軒先の丸瓦の先端を粘土板でふさぐ瓦当が出現する。

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大辞林 第三版の解説

がとう【瓦当】

軒丸瓦の先端の半円または円形の部分。半円形から円形へと発展した。文様が施される。

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世界大百科事典内の瓦当の言及

【瓦】より

…また,この南東2.5kmにある召陳村で発見された西周時代の遺跡でも,宮殿遺構に伴う瓦が発見された。ここの瓦によれば,西周中期はすでに瓦の発展期だったようで,丸瓦と平瓦の両者があり,晩期にいたると瓦は薄手になり,瓦当(がとう)も生み出される。以後,2000年以上に及ぶ瓦の変遷を知る手がかりは,丸瓦の先端に取り付けられるようになった瓦当の文様によっている。…

【高句麗】より

…高句麗寺院の伽藍配置は,八角形の塔を中心に,東西北三方に金堂がある形式で,百済や日本にもこの形式が伝えられ,一塔一金堂の配置より古い形式である。瓦当は赤色系統で,その文様は蓮華文を中心に忍冬唐草文などがあり,文線が明瞭で,施文面を等間隔に区分することなどは漢代の様式,とくに楽浪瓦当の形式といえる。彫刻,工芸も非常に発展し,仏像彫刻では539年の金銅如来立像,563年および571年の金銅三尊仏など制作年次の明らかなものが多く,それらは北魏・北斉の仏像に類似しているが,童顔で静寂な高句麗仏の特徴もみられる。…

※「瓦当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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