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田熊常吉 たくまつねきち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

田熊常吉
たくまつねきち

[生]明治5(1872).2.9. 鳥取
[没]1953.12.22.
明治~昭和の発明家。 1912年に発明に成功 (1913特許権取得) したタクマ式ボイラによって世界的に知られた。私塾で学んだあと,製材業を始めたが,製材動力用に使うボイラの研究試作に興味と関心を高め,とりつかれたように二十余年の歳月をかけて開発したのがタクマ式ボイラで,これは日本のほかアメリカ,イギリス3ヵ国の特許を得た。 30年には第1回の日本十大発明家の一人に選ばれた。 36年に田熊常吉研究所,38年に田熊汽罐製造 (タクマ) を創立。

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百科事典マイペディアの解説

田熊常吉【たくまつねきち】

ボイラー発明者。鳥取県出身。材木商を営む間,製材用動力に困ったことからボイラーの改良を志し,1912年中央に二重管を用いた水管ボイラータクマ式ボイラー)を発明。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

田熊常吉 たくま-つねきち

1872-1953 明治-昭和時代の発明家,実業家。
明治5年2月8日生まれ。神戸で材木商をいとなむかたわら製材機用ボイラーの開発をこころざし,大正2年タクマ式ボイラーで特許をえる。のち田熊常吉研究所,田熊汽缶製造(現タクマ)を設立。昭和28年12月22日死去。81歳。鳥取県出身。

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世界大百科事典 第2版の解説

たくまつねきち【田熊常吉】

1872‐1953(明治5‐昭和28)
タクマ式ボイラーの発明者。鳥取県の生れ。表具師の父のもとで修業後,さまざまな職業を経て神戸で材木商を営むうち,独学で製材機用ボイラーの開発を志し,台所のガラス瓶やほうろくの柄を使って実験を重ね,1913年水管式ボイラー(タクマ式ボイラー)の特許を得た。その特許は大阪の汽車製造会社で工業化され,20年には丹那トンネル開削に際し発電用として好評を博し,急速に外国製工業ボイラーを駆逐した。【飯田 賢一

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大辞林 第三版の解説

たくまつねきち【田熊常吉】

1872~1953) 鳥取県生まれ。1912年(大正1)タクマ式ボイラーを発明。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

田熊常吉
たくまつねきち
(1872―1954)

タクマ式ボイラーの発明者。鳥取県東伯郡東園(ひがしその)村(現、北栄(ほくえい)町)に表具師の子として生まれる。15歳のときから京都の医者の書生、神戸(こうべ)の貿易会社社員などを経て、27歳からは神戸の材木商に勤めた。32歳のとき、この会社が破産に瀕(ひん)したためこの事業を受け継いだ。材木の仕入れ先の和歌山で製材機の発明家岡本弥三郎と知り合い、製材機用ボイラーの開発を志した。1911年(明治44)開発に着手し、血液の循環にヒントを得て、翌1912年水管ボイラーの試作に成功し、1913年(大正2)にはタクマ式汽罐(きかん)の特許を得た。その要点は、受水器と降水管を使ってボイラー水の循環を良好にし、蒸発を早めて効率を大きくするところにあった。彼のボイラーは1914年の第2回発明博覧会で最高金賞を受けてからしだいに有名になったが、第一次世界大戦後の不況で、彼の特許権と事業のいっさいは1921年に汽車製造会社(1972年川崎重工業に吸収合併)に譲られ、彼はそこの嘱託となって改良を続けた。その結果、1929年(昭和4)東京で開かれた万国工業会議で彼のボイラーは世界最高のものと評価されるに至った。さらに小型の「つねきちボイラー」を発明し、その製作販売のため、1938年田熊汽罐製造会社(現、タクマ)を創立した。[山崎俊雄]

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世界大百科事典内の田熊常吉の言及

【ボイラー】より

…このボイラーは水管が真直なため自然循環式の中でも直管式と呼ばれる。1912年田熊常吉により考案されたタクマ・ボイラーも直管式であった。直管式は管内部の掃除が便利という長所があったが,給水処理技術の進歩とともに熱膨張に対する順応性のよい曲管式が広く採用されて今日に至っている。…

※「田熊常吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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