六訂版 家庭医学大全科 「白血球増加」の解説
白血球増加
はっけっきゅうぞうか
Leukocytosis
(血液・造血器の病気)
どんな病気か・原因は何か
白血球は、感染症や炎症、アレルギーなどによって反応性に増える場合と、
また、がんが骨髄に転移すると骨髄と末梢血のバリアが破壊され、幼弱(分化していない若い細胞)な白血球や
そのほかまれですが、ある種のがんがつくる造血因子により白血球の増殖が刺激され、増えることもあります。
病気に気づいたらどうする
白血球増加を指摘された場合、感染症や炎症性疾患、アレルギーなどの原因がはっきりしていれば、それぞれの担当科で原因疾患の治療を行います。原因疾患がはっきりしていない場合は、白血病などの重い疾患である可能性もあるため、血液内科への受診が必要です。
しかし、健康でも基準値から外れる人もあり、白血球数が多いことが必ずしも異常でないこともあります。また、運動、寒冷、精神的ストレス、妊娠などにより白血球が増えることもあります。
関連項目
各種細菌感染症、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、小児急性白血病、慢性骨髄性白血病、真性多血症、本態性血小板血症、骨髄線維症、慢性リンパ性白血病、伝染性単核球症
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報