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(2)Mahon FX, Réa D, Guilhot J, et al; Intergroupe Français des Leucémies Myéloïdes Chroniques. Discontinuation of imatinib in patients with chronic myeloid leukaemia who have maintained complete molecular remission for at least 2 years: the prospective, multicentre Stop Imatinib (STIM) trial. Lancet Oncol. 2010;11:1029-35.
(3)Takahashi N, Kyo T, Maeda Y, et al. Discontinuation of imatinib in Japanese patients with chronic myeloid leukemia. Haematologica. 2012 ;97:903-6.
(4)Gurion R, Gafter-Gvili A, Vidal L, et al. Has the time for first-line treatment with second generation tyrosine kinase inhibitors in patients with chronic myelogenous leukemia already come? Systematic review and meta-analysis. Haematologica. 2013 ;98:95-102.
(5)Kantarjian H, Shah NP, Hochhaus A, et al. Dasatinib versus imatinib in newly diagnosed chronic-phase chronic myeloid leukemia. N Engl J Med. 2010;362:2260-70.
(6)Saglio G, Kim DW, Issaragrisil S, et al; ENESTnd Investigators. Nilotinib versus imatinib for newly diagnosed chronic myeloid leukemia. N Engl J Med. 2010 ;362:2251-9.
(7)Jabbour E, Kantarjian HM, Saglio G, et al. Early response with dasatinib or imatinib in chronic myeloid leukemia: 3-year follow-up from a randomized phase 3 trial (DASISION). Blood. 2014;123:494-500.
(8)Roy L, Guilhot J, Krahnke T, Guerci-Bresler A,et al. Survival advantage from imatinib compared with the combination interferon-alpha plus cytarabine in chronic-phase chronic myelogenous leukemia: historical comparison between two phase 3 trials. Blood. 2006 ;108:1478-84.
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(10)Cortes JE, Kim DW, Kantarjian HM, et al.Bosutinib versus imatinib in newly diagnosed chronic-phase chronic myeloid leukemia: results from the BELA trial. J Clin Oncol. 2012;30:3486-92.
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(12)Takahashi N, Miura M, Kuroki J, et al. Multicenter phase II clinical trial of nilotinib for patients with imatinib-resistant or -intolerant chronic myeloid leukemia from the East Japan CML study group evaluation of molecular response and the efficacy and safety of nilotinib. Biomark Res. 2014;2:6.
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出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」EBM 正しい治療がわかる本について 情報
最近は、健康診断などにより、白血球の増加を指摘されて発見される場合が多くなってきています。治療は、イマチニブ(グリベック)という薬が主として用いられますが、最近、ダサチニブ(スプリセル)、ニロチニブ(タシグナ)といった新薬が登場して、イマチニブの効果が不十分な場合などに使われるようになってきています。
すべての遺伝子は、細胞のなかにある46本の染色体(ひも状のもので、1番から22番まで2本ずつある
この異常な染色体をフィラデルフィア染色体と呼んでいます(図9)。この結果、新たにBCR/ABLと呼ばれる異常な遺伝子が形成されます。この遺伝子からBCR/ABL蛋白質が産生され、これが慢性骨髄性白血病の発生原因と考えられます。しかし、どのような原因によってフィラデルフィア染色体が形成されるのかはわかっていません。
慢性期では、全身のだるさ、体重減少、皮膚のかゆみなどのほかに、肝臓あるいは
急性期(急性転化)では、
①慢性期
血液検査で、白血球数の増加が認められます。健常人では成熟した白血球のみが血液中に認められますが、この病気では原則として幼若な細胞から成熟した細胞まで、すべての段階の白血球が出現するのが特徴です。また、白血球の一種である
そのほか、触診あるいは腹部超音波検査などによる脾臓の腫大、血液検査による
確定診断のためには骨髄検査を行い、骨髄の形態、フィラデルフィア染色体の有無およびBCR/ABL遺伝子の有無を調べる必要があります。しかし、ごく一部に、BCR/ABL遺伝子のみが証明されて、フィラデルフィア染色体を認めない例もあります。
②急性期
血液検査では、慢性期と異なり幼若な白血球の増加が顕著になります。また、貧血や血小板数の低下の進行を認めます。好中球アルカリフォスファターゼ活性は上昇に転じます。
骨髄検査では、幼若な白血球の増加とともに、フィラデルフィア染色体以外の新たな別の染色体異常が加わる場合が多く認められます。
③鑑別診断
白血球が増加するほかの病気としては、感染症、
この病気の慢性期と同様に、幼若なものから成熟したものまで、すべての段階の白血球が増加する病気としては、
急性期の場合は、幼若な段階の白血球が著しく増加するという点で、急性骨髄性および急性リンパ性白血病と極めて似た病像を示します。フィラデルフィア染色体の有無、あるいは慢性期が存在していたか否かなどが鑑別材料となりますが、急性期で初めて診断された場合には鑑別が困難な場合があります。
①慢性期
・イマチニブ(グリベック)
BCR/ABL蛋白のはたらきを抑える薬です。慢性期の症例に対して極めて優れた効果があり、服用を続けた場合には、図10に示したように、血液学的改善およびフィラデルフィア染色体陽性細胞数が減少する確率が非常に高いのが特徴です。
高価であるなどの問題がありますが、その優れた治療成績により、最初に選択される薬になっています。しかし、十分な効果を得ることができなかったり、副作用(表12)により服用を中止せざるをえない例が約20%にみられます。
また、この薬のみで完治することは難しいと考えられていることから、効果がある場合でも、長期間にわたり服用を続けることが必要とされています。
・ダサチニブ(スプリセル)、ニロチニブ(タシグナ)
イマチニブと同様にBCR/ABL蛋白のはたらきを抑える新しい薬です。高価であり、また胸水や心電図異常などの副作用が現れる場合もありますが、イマチニブが効かない場合や、副作用によりイマチニブを続けることができない例などで効果が期待されています。
・インターフェロン
イマチニブと比較すると効果が得られる確率は劣りますが、インターフェロン療法によりフィラデルフィア染色体陽性の細胞数が減少した症例では、生存期間の延長が報告されています。
問題点としては、注射薬であることから長期間にわたり自己注射が必要であること、副作用(表13)により継続が困難になる例が約20%あることなどがあげられます。
・経口抗がん薬
経口抗がん薬であるブスルファン(マブリン)、ハイドロキシウレア(ハイドレア)が白血球数および脾腫のコントロールを目的として使用されることがあります。しかし、この治療法により最終的に病気の進展を防ぐことは困難と考えられています。
・
現在のところ、治癒をもたらしうることがわかっている唯一の治療法です。この治療法を選択するためには、年齢の制限(通常は50~55歳以下)のほか、白血球の型が一致したドナー(
最近、移植時に行う前処置の治療毒性を軽減した
②急性期
急性期に対しては、投与量を多くしたイマチニブ療法、急性白血病と同様の抗がん薬による化学療法などが試みられます。イマチニブの効果が不十分な例に対してはダサチニブも用いられます。
造血幹細胞移植については、慢性期での移植と比較すると治療成績が著しく劣るため、適応については非常に慎重に検討されます。
慢性期では、食事、運動など日常生活全般についての制限はほとんどありません。旅行、スポーツを行うことも原則として問題ありません。
どの治療法を行っている場合でも、服薬を忘れないようにすることと、定期的な血液検査を受けることが大切です。また、薬剤の副作用が疑われるような症状を認めた場合には、すみやかに医療機関を受診する必要があります。
急性期で、成熟した白血球や血小板数が少ない場合は、発熱、出血などの症状に十分注意する必要があります。
永井 正
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
…一方,慢性白血病の発病は,非常に緩やかで症状も軽いことが多く,偶然に発見されることも少なくない。慢性骨髄性白血病は,白血球が増えて代謝が亢進するためにおこる倦怠感,微熱,疲れやすさ,脾臓が増大するための腹部膨満感などの症状で気づくことが多い。急性と異なり,血小板が減って出血しやすくなったり,貧血はあっても高度となることはない。…
※「慢性骨髄性白血病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新