百物語(読み)ヒャクモノガタリ

デジタル大辞泉の解説

ひゃく‐ものがたり【百物語】

夜、数人が集まって順番に怪談を語り合う遊び。ろうそくを100本立てておいて、1話終わるごとに1本ずつ消していき、100番目が終わって真っ暗になったとき、化け物が現れるとされたもの。 夏》「―はててせば不思議な空席/吐天」

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百科事典マイペディアの解説

百物語【ひゃくものがたり】

人びとが集まって100種の怪談を次々に物語る会,およびその話。100番目の話を終えると怪異が出現するとされていた。室町時代に始まり,江戸時代には,とくに武士たちの間で胆だめし,練胆の会として盛んに行われた。これにともない怪談が流行し,中国の怪談を輸入するなどして,多くの読物が刊行された。噺本《百物語》(1659年),《百物語評判》(1686年)など。
→関連項目巡り物語

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デジタル大辞泉プラスの解説

百物語

内藤裕敬(ひろのり)による戯曲。初演は劇団南河内万歳一座(1990年)。1991年、第35回岸田国士戯曲賞の候補作品となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひゃくものがたり【百物語】

民間に伝わる怪談会。たそがれ時を期し,まず一座中に灯を百ともし,こわい話を一つずつしていくたびに一つずつ灯を消していき,丑(うし)三つ(今の午前2時~2時半)ころにおよんで百の灯をみな消したときに,必ず怪異が現れるといい伝えられた。ことに文化・文政期(1804‐30)に至って,とくに狂歌師仲間で百物語の狂歌を一夜一ヵ所に集まって詠むことが流行し,《狂歌百鬼夜行》《百鬼夜楽》などの類が刊行された。その源流は室町時代に現れた〈百鬼夜行〉で,とくに江戸時代に入ってから,武士階級の間に練胆の会として行われ,また怪談が流行して,中国の怪談が輸入され,多くの絵画や読物が刊行された。

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大辞林 第三版の解説

ひゃくものがたり【百物語】

夜、何人か集まって多くの灯ともしびをつけておき、つぎつぎに怪談を語り、一話すむごとに灯を一つずつ消し、最後に暗やみにする遊び。また、その怪談。暗やみになったとき、妖怪が現れるとされた。

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