目地(読み)メジ(英語表記)joint

翻訳|joint

デジタル大辞泉 「目地」の意味・読み・例文・類語

め‐じ〔‐ヂ〕【目地】

石・煉瓦れんがコンクリートブロックなどの組み積みやタイルなどのり付けの際に、部材の接合部にできる継ぎ目

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精選版 日本国語大辞典 「目地」の意味・読み・例文・類語

め‐じ‥ヂ【目地】

  1. 〘 名詞 〙 煉瓦ブロック、石などをモルタルなどを用いて積むとき、また、タイル、合板などを張るときにできる継ぎ目。

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改訂新版 世界大百科事典 「目地」の意味・わかりやすい解説

目地 (めじ)
joint

石造,煉瓦造,コンクリートブロック造などの組積(くみづみ)工事の壁や床,タイル張りなどの張付け工事の壁や床において,個々の材料の間にできる継目(つぎめ)をいう。また,モルタル塗りの壁や床で,亀裂を防ぐためにつける溝や金属板をはめ込んだ筋目も目地と呼ぶ。垂直の目地を縦目地,水平の目地を横目地というが,組積工事では,縦目地が2層以上連続したものを芋(いも)目地と呼び,構造を脆弱にするものとして絶対に避けるようにしている。ただし,コンクリートブロック造では,内部に鉄筋を通して補強するため,芋目地とすることも許されている。材料を密着させて,極度に薄くした目地を盲(めくら)目地,あるいは眠り目地といい,とくに美しく,ていねいに仕上げた目地を化粧目地という。目地が最もよく目だつのは煉瓦工事で,また煉瓦工事では多数の目地が生ずるので,強度と安定を確保するため,壁の内部に至るまで芋目地をつくらないようにする積み方が考案された。イギリス積みEnglish bondは,小口積みの層と長手積みの層を交互に重ねたものであり,フランス積みフレミッシュ積み)Flemish bondは,各層とも小口・長手を交互に並べ,上下の層で長手の長さの3/4だけずらし,長手の上に小口,小口の上に長手が並ぶようにしたものである。
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百科事典マイペディア 「目地」の意味・わかりやすい解説

目地【めじ】

石や煉瓦等の継目(つぎめ)。またタイル,合板,金属板の接合部をもいう。水平に通った目地を横目地,垂直の目地を縦目地といい,縦目地が2層以上連続したものを芋(いも)目地,連続していないものを破れ目地と呼ぶ。
→関連項目耐火モルタル

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リフォーム用語集 「目地」の解説

目地

建築物や土木構造物において、少し間隔を空けた部材間の隙間・継ぎ目の部分の事。特に、組積みする石・煉瓦・コンクリートブロックの継ぎ目、あるいは仕上に貼るタイルの継ぎ目の事を指す。石・煉瓦・タイルなどの外壁の場合、モルタルを目地とする事が一般的だが、経年変形を吸収するためにシーリングと呼ばれる弾力性のある合成樹脂を充填する事が多くなっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「目地」の意味・わかりやすい解説

目地
めじ
masonry joint

建築用語。普通,石や煉瓦の継ぎ目をいうが,木材,金属板などの接合部にも使われる。材の積み方によって,継ぎ目が縦横に直線になる芋目地,継ぎ目の縦線が2段以上直線にならない破れ目地に大別され,さらに継ぎ目の状態によって,外観上継ぎ目を見えなくした眠り目地,継ぎ目を装飾的に処理した化粧目地には,出目地,平目地,入込み目地などの種類がある。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「目地」の解説

めじ【目地】

➀石や煉瓦(れんが)を積み上げたり、タイルなどを貼ったりしたときできる、接着剤が充填された継ぎ目。素材の膨張や変形を吸収する緩衝材の役目もある。
➁塗り壁などの表面に付ける筋目。

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世界大百科事典(旧版)内の目地の言及

【石積み】より

…石材の大小に応じ,厚い層や薄い層ができても,いずれも水平に積む。石材の継目を目地(めじ)といい,水平方向の目地は一直線に通ってもよいが,垂直方向の目地が2段以上つながったものは芋(いも)目地と呼ばれ,石積みでは絶対に避けるべきこととされている。これは,石材を一体化して,壁を強固にし,弱点をつくらないためである。…

※「目地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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