翻訳|joint
石造,煉瓦造,コンクリートブロック造などの組積(くみづみ)工事の壁や床,タイル張りなどの張付け工事の壁や床において,個々の材料の間にできる継目(つぎめ)をいう。また,モルタル塗りの壁や床で,亀裂を防ぐためにつける溝や金属板をはめ込んだ筋目も目地と呼ぶ。垂直の目地を縦目地,水平の目地を横目地というが,組積工事では,縦目地が2層以上連続したものを芋(いも)目地と呼び,構造を脆弱にするものとして絶対に避けるようにしている。ただし,コンクリートブロック造では,内部に鉄筋を通して補強するため,芋目地とすることも許されている。材料を密着させて,極度に薄くした目地を盲(めくら)目地,あるいは眠り目地といい,とくに美しく,ていねいに仕上げた目地を化粧目地という。目地が最もよく目だつのは煉瓦工事で,また煉瓦工事では多数の目地が生ずるので,強度と安定を確保するため,壁の内部に至るまで芋目地をつくらないようにする積み方が考案された。イギリス積みEnglish bondは,小口積みの層と長手積みの層を交互に重ねたものであり,フランス積み(フレミッシュ積み)Flemish bondは,各層とも小口・長手を交互に並べ,上下の層で長手の長さの3/4だけずらし,長手の上に小口,小口の上に長手が並ぶようにしたものである。
執筆者:桐敷 真次郎
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…石材の大小に応じ,厚い層や薄い層ができても,いずれも水平に積む。石材の継目を目地(めじ)といい,水平方向の目地は一直線に通ってもよいが,垂直方向の目地が2段以上つながったものは芋(いも)目地と呼ばれ,石積みでは絶対に避けるべきこととされている。これは,石材を一体化して,壁を強固にし,弱点をつくらないためである。…
※「目地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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