デジタル大辞泉 「直し」の意味・読み・例文・類語
なおし〔なほし〕【直し】
2 器物の修理をする職種。また、その人。「錠前
3 「直し酒」の略。
「―を一杯ごちそうになるか」〈志賀・暗夜行路〉
4 「直し
5 「色直し」の略。
6 江戸時代の遊里で、客がさらに時間を延長して遊ぶこと。ふつう「お直し」の形で用いる。
[類語]改修・繕う・修繕・修理・修復・修正・手直し・手入れ・直す
( 1 )和文系の資料には「なおなおし」の方が多く見られる。
( 2 )シク活用の例も見られる。→なおし(直)〔形シク〕
… 歌舞伎では,時間・物事の節目を示し,〈知らせ〉〈きっかけ〉〈ツナギ〉の用法がある。知らせは,全俳優の楽屋到着を知らせる鳴物〈着到(ちやくとう)〉の最後に打つ〈着到止め〉に始まり,舞台を飾り終わった開幕10分前に3階楽屋への上り口で二つ打つ〈二丁〉,開幕前に役者の集合を促すための〈廻り〉(頭取部屋,囃子部屋,小道具部屋,大道具部屋,以前は3階,2階の楽屋をも回って打った),舞台と役者を点検してチョンチョンと柝を打って開幕合図をする〈直し〉,鳴物に合わせて柝を刻んで幕を明け,明けきると〈止め柝〉で芝居にかかる。柝はまた,舞台効果の一翼をになう。…
※「直し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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