乗せる(読み)ノセル

デジタル大辞泉 「乗せる」の意味・読み・例文・類語

の・せる【乗せる/載せる】

[動サ下一][文]の・す[サ下二]
1 物の上に置く。「荷物を網棚に―・せる」「子供をひざに―・せてあやす」
2 乗り物の上、または中に人や物を置く。「客を―・せたタクシー」「トラックに引っ越し荷物を―・せる」
3 音や調子に合わせる。「ピアノの調べに―・せて歌う」
4 物事が順調にいくようにする。勢いにまかせて進める。「計画を軌道に―・せる」
5 仲間として加える。参画する。「その仕事に一口―・せて下さい」
6 思惑どおりに相手を動かす。計略にかける。だます。「口車に―・せる」「まんまと―・せられる」
7 物事を、ある手段や経路によって運ぶ。「ニュースを電波に―・せる」「午後の便に―・せる」「販売ルートに―・せる」
8 (載せる)新聞・雑誌などの刊行物に掲載する。また、帳簿などに記載する。「広告を―・せる」「名簿に―・せる」
[下接句]口に乗せる・口車に乗せる・俎上そじょうに載せる・手車に乗せる・俎まないたに載せる
[類語](2)乗る・飛び乗る・乗っかる・乗り移る・乗り回す・乗り捨てる・同乗・移乗・分乗・相乗り・添乗・便乗・乗車/(8)クオーテーション・孫引き・引き合い・引用・運用・使用・利用・活用・所用・盗用・悪用・転用・流用・通用・愛用・援用・応用・逆用・供用・誤用・充用・試用・常用・善用・適用・乱用・引証・引例・引拠・引き句・引き写し・転載・掲載・登載・所載・満載・連載・訳載・コピーアンドペースト・引き写す・使う・用いる・活いかす・役立てる・用立てる・利する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乗せる」の意味・読み・例文・類語

の・せる【乗・載】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]の・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 のるようにさせる。
  2. ① 人などを、乗物に乗るようにさせる。また、それらに物を積む。
    1. [初出の実例]「素き象に載(ノセ)て、還りて紫震に献(たてまつ)らむ」(出典:大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃))
  3. ② 人や物を、台や棚などの上に置く。上げる。
    1. [初出の実例]「汝我を床に(ノセ)て、往きて仏の所に至さしむべし」(出典:東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃))
  4. ③ ( 載 ) 公の記録や刊行物の紙面にのるようにする。掲載する。記載する。登録する。「戸籍にのせる」「雑誌にのせる」
    1. [初出の実例]「或は地に暑湿多しと書(しる)し、或は俗仁慈を好むと載(ノセ)たり」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)一)
  5. ④ ことばたくみにもちかけて、こちらの思うつぼにはめる。おだてたりして、相手をひきつける。「おだてにのせる」「口車にのせる」
    1. [初出の実例]「やうやうと云ふ声を言ふ者有。のせたる心より出づ」(出典:申楽談儀(1430)声のこと)
  6. ⑤ たくらみごとの仲間に入れる。参加させる。「一口のせる」
  7. ⑥ 調子を合わせる。調和させる。「リズムにのせる」
    1. [初出の実例]「愁思有心にて前句を乗たる也」(出典:俳諧・初懐紙評註(1686))
  8. ⑦
    1. (イ) 取引相場で、前からの売買玉にさらに売り増し買い増しをする。
    2. (ロ) 米相場で、利になった時に米を売買する。
      1. [初出の実例]「利方に成たる時売事をのせるとも、利のせ共言」(出典:稲の穂(1842‐幕末頃))
  9. ⑧ 近世上方語で、進める。〔新撰大阪詞大全(1841)〕
  10. ⑨ 飲む、食うことをいう、人形浄瑠璃社会の隠語。
    1. [初出の実例]「ナントせい(〈注〉酒)をぜかし(〈注〉止)て、しぶたら(〈注〉茶)をのせ(〈注〉呑)ようぢゃアねへか」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下)
  11. ⑩ 進行する流れに乗るようにさせる。物事が滞りなく運ぶようにする。「仕事をスケジュールに乗せる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む