福島県相馬市中村に開かれた近世の陶窯。創始の年代については諸説あるが、慶安(けいあん)初年(1648ころ)とするのが有力である。一名を相馬駒(こま)焼と称するのは、藩主相馬家の御用窯となり、藩主の家紋にちなんで雲雀野(ひばりの)の野馬に取材した奔馬(走馬)を描いたためともいう。伝説では田代源吾右衛門(げんごえもん)が1623年(元和9)に京都上洛(じょうらく)のおり、野々村仁清(ののむらにんせい)について修業に入ったと説くが、仁清の活動期は1650年代以後であり、信憑(しんぴょう)性は薄い。遺品は確かに京焼風であるので、その系統の陶技を受けて開窯したことが考えられる。陶土は相馬市坪田池の上山の木節(きぶし)系粘土を用い、釉(うわぐすり)には双葉郡浪江(なみえ)町小丸からとれる砥山石(とやまいし)を用いている。
[矢部良明]
…請戸川のサケ漁である10~11月の最盛期には1日に数千人の観光客でにぎわい,1993年にはプラネタリウム,宿泊施設,テニスコートなどを備えた多目的レジャー施設〈マリンパークなみえ〉が開設された。相馬藩の保護窯として発達した大堀の相馬焼は,藩主の家紋にちなんだ奔馬の絵を付けた焼物で〈相馬駒焼〉ともいわれる。常磐線,国道6号,114号線が通じる。…
※「相馬焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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