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眉墨 まゆずみ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

眉墨
まゆずみ

眉の色を濃くしたり形を整える化粧品。主成分コルク炭,松やに油煙炭,ワセリン,脱水ラノリンなどで,色は黒,茶,グレーなど。粉末状とペンシル状とがある。あらかじめ眉毛を抜くとか,切るとかして形を整え,眉墨で不足の部分を補い,色を濃くする。

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デジタル大辞泉の解説

まゆ‐ずみ【眉墨/×黛】

眉をかいたり形を整えたりするのに用いる化粧品。
眉をかくこと。また、かいた眉。まゆがき。「―を引く」
香の名。伽羅(きゃら)から製する。
連なった山が遠くに眉のように見えること。
「青柳の葛城(かづらき)かけて霞むなり山は緑の春の―」〈夫木・二〉

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百科事典マイペディアの解説

眉墨【まゆずみ】

眉の色や形を整える化粧品。昔は麦の黒穂や油煙墨などを使用した。現在は黒色あるいは褐色顔料の粉末に粘結剤を加えて押し固め,ブラシでつけるものや,油脂類に顔料を分散し練り入れて鉛筆状に成形したアイブロー・ペンシルや,シャープ・ペンシル状のものなどがある。
→関連項目

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世界大百科事典 第2版の解説

まゆずみ【眉墨】

まゆの形を整えたり,好みの形や色に仕上げる化粧品。《古事記》に眉画(まよがき),眉引(まよびき)などと見られるように,まゆの化粧は古くから行われていた。《和名抄》に見える〈黛(まゆずみ)〉は,まゆを抜いて額の上方にまゆを描くためのもので,公家階級は男女とも点眉した。材料は油煙,麻幹(おがら)の黒焼,麦の黒穂などで,形のうえでは粉状の掃墨(はいずみ)やゴマの油で練った捏墨(こねずみ)があった。水嶋流の礼法書《化粧眉作口伝》(1762)によると,捏墨のなかには紅や金箔,露草の花などを入れたものもあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

眉墨
まゆずみ

眉の化粧法、およびその化粧品。黛とも書く。眉毛を取り払って、人工的に眉墨を使って眉を描き、眉毛を整えることが古代より行われ、『日本書紀』『万葉集』では「まよひき」としている。黒灰、油煙などを用いて眉墨としたのである。中国の唐玄宗皇帝は「十眉図」という、いろいろの形の眉を描かせており、正倉院宝物鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)』や、奈良薬師寺蔵『吉祥天像』にそれぞれ異なった姿がみられる。
 中世文学をみると、わが国では階級を表現するために眉毛を抜いて、捏墨(こねずみ)(油煙に油を混ぜてつくった)で描いた。この風俗は女性ばかりでなく、男の世界でも行われ、多くは鑷子(けぬき)(毛抜き)を用いて毛を抜き、そのあとに捏墨で描いたのである。鑷子が櫛筥(くしげ)という手箱に収められ、その古い遺物が、厳島(いつくしま)神社(広島県)、熊野速玉(はやたま)大社(和歌山県)の御神宝として保存されている。江戸時代も中期以降になると、かみそりを使っての化粧法が女の元服の作法となり、『都風俗化粧伝』(1813版)をみると、「捏墨」は「露草(つゆくさ)、紅、油煙を等分にし、これにごま油を加えて練って」つくったとあり、または「金箔(ぱく)三匁(もんめ)、油煙四匁をごま油で練って」つくったともある。
 欧米文化に接してからは、アイブロー・ペンシルがつくられたが、これは第一次世界大戦のおりに、ドイツの陸軍病院で開発したダーマート・ペンシルをさらに改良したものであるといわれる。近代女性の化粧は、ポイントを目におくところから、眉墨は黒ばかりでなく、緑、紫、茶などのものも使用されている。[遠藤 武]

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世界大百科事典内の眉墨の言及

【テンニンカ】より

…生食するほか,ジュースやジャムの原料にも使われる。また果実,葉,根は民間薬として使われ,昔は材のタールで歯を黒く染める御歯黒や眉墨を作った。繁殖は実生または挿木による。…

【眉】より

… どの民族にもみられるように,日本でも古くから眉を染める風習があった。《古事記》応神天皇の話のくだりにあるごとく,赤みがかった土を焼いて作った眉墨で彩ったようである。1世紀初頭中国で起こった農民反乱は,参加者が当時尊ばれていた朱で眉を染めていたので〈赤眉の乱〉と呼ばれるが,赤黒い色を良しとする風習は中国渡来のものだったのだろうか。…

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