矯める(読み)タメル

デジタル大辞泉 「矯める」の意味・読み・例文・類語

た・める【矯める/×揉める/×撓める】

[動マ下一][文]た・む[マ下二]
曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。また、曲げて、ある形をつくる。「ひごを―・める」「―・めて枝ぶりをよくする」
悪い性質・習慣や癖などを改めなおす。矯正する。また、手を加えて型にはめようとする。「フォームを―・める」
「情をも―・めず欲をもいとわない生の肯定は」〈藤村夜明け前
事実故意に曲げる。いつわる。
彼女はこの不正を―・める為に…馴れ馴れしい素振りを示した」〈芥川玄鶴山房
片目を閉じてねらう。ねらいをつける。また、じっと見る。
「何やら、もの思わしげな清葉の容子ようすを、う一度―・めて視て」〈鏡花・日本橋〉
「テッポウヲ―・ムル」〈日葡
[類語]仕込み調教矯正直す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android