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石製模造品 せきせいもぞうひん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石製模造品
せきせいもぞうひん

日本の古墳または祭祀遺跡から出土する滑石製の,武器,農工具,装身具,鏡,什器類を模造したものをいう。古墳出土のものは,刀子,剣,盾,斧,鏨,やりがんな,鍬,鏡,櫛,履,枕,臼,杵,机,腰掛など,原形をよく模造したものが多いが,祭祀遺跡出土のものは,玉類や円板などが多く,模造品かどうかわからないものが多い。

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デジタル大辞泉の解説

せきせい‐もぞうひん〔‐モザウヒン〕【石製模造品】

古墳時代の祭祀(さいし)用具の一。滑石などで武器・玉類・鏡・農工具などを小形に模造したもの。

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百科事典マイペディアの解説

石製模造品【せきせいもぞうひん】

古墳時代の遺物の一つで,碧玉(へきぎょく)や滑石を用いて剣,弓,櫛(くし),鏡,斧(おの)など実際の器物を模造したもの。古墳や祭祀遺跡から出土するため,儀式用具であったと考えられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

せきせいもぞうひん【石製模造品】

古墳時代の遺物のうち,滑石あるいは緑色凝灰岩などの,加工しやすい石材を用いて器物の形を模造し,祭祀の供物などにあてたものの総称。同時に土製品や鉄製品も使用しているので,それぞれ土製模造品鉄製模造品とよんで区別する。石製模造品として作った器物の種類には,武器武具――刀子(とうす)・剣・鏃・弓・短甲・盾,服飾具――鏡・勾玉・小玉・櫛・下駄,農工具――斧・たがね・のみ・鉇(やりがんな)・鎌・鍬・鋤,酒造具――坩(つぼ)・甑(こしき)・盤(さら)・槽(ふね)・案・臼・杵,機織具――紡錘車・梭(ひ)・筬(おさ)・滕(ちきり)・腰掛けなどがある。

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大辞林 第三版の解説

せきせいもぞうひん【石製模造品】

古墳時代中期から後期に、滑石など軟質の石を材料にして各種の器物(勾玉まがたま・剣・刀子とうすなど)の形をまねて作った祭祀さいし用品。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石製模造品
せきせいもぞうひん

とくに古墳時代を中心とした、軟質の岩石でつくられた、まつり用の模造品をいう。多くは青緑色で、滑石質の岩石による形代(かたしろ)である。
 ていねいに模造されたものも初期にはあるが、多量、粗製化したものが、古墳内部主体内、祭祀(さいし)遺跡などから発見される。おもなものには、有鈕(ゆうちゅう)鏡、有孔円板、玉類(勾玉(まがたま)、管(くだ)玉、棗(なつめ)玉、臼玉など)、釧(くしろ)、櫛(くし)、剣形(けんがた)、刀子(とうす)、鏃(やじり)、甲(よろい)、盾(たて)、斧(おの)、鎌(かま)、鑿(のみ)(やりがんな)、鍬(くわ)、鋤(すき)、機織具、紡錘車、案、まないた、槽、容器(坏(つき)、坩(つぼ)、甑(こしき)など)、人形、馬形、舟形、鐸(たく)形、子持(こもち)勾玉などがある。古墳時代前期の碧玉(へきぎょく)質岩を使用した石製品の影響を受け、和泉(いずみ)黄金(こがね)塚、伊賀石山古墳、室宮山(むろみややま)古墳など前期から中期の古墳に多い。祭祀遺跡では5世紀代の遺物にていねいな作りのものがあるが、遺跡数のもっとも多いのは6世紀初頭ごろと思われ、青森県から熊本県まで分布する。その後半にはほとんど使用されなくなるが、宗像(むなかた)沖ノ島や、関東地方の一部では、形状のかなり異なるものが7~8世紀代にも少量みられる。人形、馬形、舟形などはこの時期に特徴的な遺物といえる。
 また古墳の粗造多量化したものでは、玉類のほか、刀子、斧、鎌などの工具のセットが多く、祭祀遺跡では、鏡の極端な省略形とみられる有孔円板、剣形品が玉類とともにみられ、意識の差が表れる一方、東国には剣形品が、西には有孔円板が多い。とくに九州では単孔の円板が多いなどの地域差もみられる。
 なお玉造りの系統を引く集団による製作工房址(し)も発見されている。[椙山林継]

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