日本歴史地名大系 「沖ノ島祭祀遺跡」の解説
沖ノ島祭祀遺跡
おきのしまさいしいせき
沖ノ島の南部に宗像大社三宮のうち
祭祀遺跡は二三地点あり、遺物の豊富さと国際性の豊かさから「海の正倉院」ともよばれる。遺跡の発掘調査は昭和二九年(一九五四)から同四六年まで三次、合計一〇回にわたって実施された。遺跡は祭祀形態から四段階に区分できる。第一段階は岩上祭祀で、巨岩上に土砂や石あるいは刀剣で祭壇を設け、銅鏡・碧玉製腕飾・滑石製祭具・武器・工具などを置く。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報