メートル法に属する単位系の一種で,CGS単位系に分類されるが,電磁気に関係のあるさまざまな量のうち,電気的な量に対してはCGS静電単位系の単位を,一方,磁気的な量に対してはCGS電磁単位系の単位を用いる単位系である。例えば,電気的な量の一つである電荷に対しては,CGS静電単位系のcm3/2g1/2s⁻1を用い,磁気的な量の一つである磁束密度に対してはCGS電磁単位系のcm1/2g1/2s⁻1(これをガウス(G)と表すこともある)を用いる。折衷的な単位系ではあるが,それなりに実用上の便宜があるので,比較的広く使われてきた。しかし今日の国際単位系では,上記の例の電荷に対してはクーロン(C),磁束密度に対してはテスラ(T)を用いることになっている。ガウス単位系という呼び方は,物理学者C.F.ガウスに由来する。
執筆者:高田 誠二
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