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社会的距離 しゃかいてききょりsocial distance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会的距離
しゃかいてききょり
social distance

特定の個人あるいは集団に対して是認される親密さの程度によって表わされる親疎の態度。 E.S.ボガーダスは社会的距離尺度を考案して,人種的偏見や他国民に対する態度を記述,分析することを試みた。

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デジタル大辞泉の解説

しゃかいてき‐きょり〔シヤクワイテキ‐〕【社会的距離】

個人と個人との間、集団と集団との間における親密性・親近性の程度。

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大辞林 第三版の解説

しゃかいてききょり【社会的距離】

〘心〙 個人と個人、個人と集団、集団と集団の間における親疎の程度。これが小さいほど親近感が強く、好意的な態度となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会的距離
しゃかいてききょり
social distance

アメリカの社会学者パークが提唱した概念。空間上の二つの地点の関係を表す距離という長さの物差しの考え方を借りて、個人と個人との間や集団と集団との間にみられる親近感とか敵対感といった感情のレベルでの親近性の程度を表すための物差しである。遠くに住んでいる親友は、満員電車の中で肩をぶつけ合っている見知らぬ通勤客よりも、空間的には遠い存在であるが、気持ちのうえでははるかに近い存在である。このように、自分が他人に対して抱く親密度や自分の家族と他の家族との間にみられる親密度が社会的距離であり、親密度が高ければ社会的距離は小さく、親密度が低ければ社会的距離は大きい。社会的距離は、水平的な人間関係についてだけでなく、上役と部下といった上下関係や、身分や職業の違いといった社会的地位の異なる垂直的人間関係についても用いられている。また、集団のまとまりの強さを表す場合にも使われる。
 社会的距離を測るためにくふうされたのが社会的距離尺度social distance scaleである。この尺度としては、アメリカ人の異民族に対する社会的距離を測るために、「そのメンバーの一人と結婚する」「親友の一人になる」「隣人として迎える」「いっしょに働きたい」「排斥する」など七つの態度項目を用いてつくった、アメリカの社会学者ボガーダスの人種に関する社会的距離尺度が有名である。[本間康平]

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