奄美,沖縄で村落の神人を支配し公的祭祀をつかさどる神女。ノロはノロ殿内(どんち)に住み,火の神や御嶽(おたけ)/(うたき)の神の祭祀を通して領内の人々の繁栄や平和を祈る。早く伊波普猷(いはふゆう),柳田国男,折口信夫らが日本の古い宗教形態を示すものとして注目した。ごく古い時代には,その村落の草分けの家の主人が根人(につちゆ),その姉妹が根神(にがみ)として祭祀を主宰していたと考えられる。8,9世紀以降にこのなかから複数の村落を支配する按司(あじ)が出現すると,その姉妹はノロと呼ばれ祭祀を統轄するようになる。さらに地方に割拠する按司を統一して15世紀末に尚王朝が確立すると,首里王府はそれら旧来の組織を利用しながら公的祭祀をつかさどる公儀ノロを任命し,辞令,勾玉,俸禄などを給して,王国の政治宗教的組織の一部に組み込んだ。各地域のノロの頂点には,国王の姉妹である聞得大君(きこえおおぎみ)が立った。現在ではこのヒエラルヒーは崩壊し,ノロは村落の主要な年中行事の主宰者として機能している。奄美大島にも琉球王朝の支配時代にこの制度が導入され,今日でもそのなごりがみられる。また宮古,八重山地方ではツカサ(司)とよばれる神女がノロに対応する存在とされている。
→ゆた
執筆者:古家 信平
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…面積=2266.04km2(全国44位)人口(1995)=127万3440人(全国32位)人口密度(1995)=562人/km2(全国10位)市町村(1997.4)=10市16町27村県庁所在地=那覇市(人口=30万1890人)県花=デイゴ 県木=リュウキュウマツ 県鳥=ノグチゲラ日本の最南西に位置し,沖縄島(本島)ほか160の島々からなる島嶼(とうしよ)県で,そのうち40島が有人島,他は無人島である。…
※「祝女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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