普及版 字通 「究」の読み・字形・画数・意味
究
常用漢字 7画
[字訓] きわめる・はかる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は九(きゅう)。九は竜形の虫が屈曲している形で、究曲の意がある。〔説文〕七下に「窮なり」、窮字条に「極なり」、また穹字条に「窮なり」とあって、究・窮・穹は声義が近い。〔詩、大雅、皇矣〕「爰(ここ)に究め爰に度(はか)る」の〔毛伝〕に「究は謀なり」とあって、図謀の意にも用いる。(き)・(う)はその字形からみて、中で呪霊をもつ虫を用いて行う呪儀を示す字であり、究もそのようなことから図謀の意をもつのであろう。
[訓義]
1. きわめる、おしきわめる、屈曲してきわめつくす。
2. きわまり、はて、おわり。
3. はかる、おしはかる、はかりきわめる。
4. いわあな、いわや、たに。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕究 キハム・キハマル・フカシ・ツクル・コトゴトクニ・ムクユ・ハカル 〔字鏡集〕究 キハマル・ツヒ・ハカル・コトゴトク・キハム・ツクス・ムクユ・コトニ・フカシ・ハカリゴト
[語系]
究kiu、kyu、弓・穹khiungはみな同系の語で、究曲する意がある。
[熟語]
究掩▶・究懐▶・究覈▶・究帰▶・究擬▶・究詰▶・究究▶・究▶・究極▶・究研▶・究察▶・究思▶・究悉▶・究処▶・究審▶・究心▶・究尽▶・究訊▶・究尋▶・究責▶・究宣▶・究達▶・究治▶・究暢▶・究懲▶・究徹▶・究途▶・究討▶・究年▶・究物▶・究弁▶・究訪▶・究明▶・究問▶・究覧▶・究理▶・究論▶
[下接語]
淹究・学究・窮究・研究・考究・攻究・講究・察究・悉究・詢究・詳究・尋究・推究・遂究・精究・闡究・探究・追究・討究・博究・畢究・弁究・無究・練究・論究
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報