竜興寺(読み)りゅうこうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竜興寺
りゅうこうじ

中国、唐代に各地に建立された官立寺院。705年(神竜1)中宗が即位して唐の名を復したことにちなみ、諸州に中興寺観を置き707年竜興寺と改めたことに始まる。そのもっとも古いのは隋(ずい)の586年(開皇6)恒州刺史王孝(おうこうれい)により、竜蔵寺として創建されたもので、971年(開宝4)河北省正定(せいてい)に移建され、その後数度にわたる重修を経て現存している。日本天台宗にはゆかりのある寺で、たとえば伝教大師最澄(さいちょう)は、台州の竜興寺において道邃(どうすい)にまみえ、天台止観(しかん)法門および梵網(ぼんもう)の大戒を受け、翌年越州の竜興寺で順暁(じゅんぎょう)より真言(しんごん)密教の灌頂(かんじょう)を受けたといわれる。また円仁(えんにん)は揚州と青州の、円珍は長安の竜興寺に足跡を残している。[平井俊榮]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ラグビーワールドカップ2019日本大会

2019年9月20日から11月2日まで、日本で行われる15人制ラグビーの世界大会。ラグビーユニオンの国際統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)が主催し、ナショナルチームの世界一を決定...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android