司馬遼太郎(しばりょうたろう)の長編小説。1962年(昭和37)6月から66年5月まで『サンケイ』新聞(現『産経新聞』)に連載。63~66年文芸春秋新社刊。「坂本の泣き虫」とばかにされていた「竜馬」は、江戸に出て北辰(ほくしん)一刀流を学び、国に帰って土佐勤王党に加わり、長州に久坂玄瑞(くさかげんずい)を訪ねて脱藩を決意し、やがて激動の時代に身を挺(てい)しながら現実的に対処して志士の道を歩む。が、薩長(さっちょう)連合を成立させ、大政奉還へと時代の流れを導きながら、維新の達成を見届けることなく暗殺された。「日本史が所有している〈青春〉のなかで、世界のどの民族の前に出しても十分に共感をよぶに足る青春は、坂本竜馬のそれしかない」という気持ちで書いた作。
[都築久義]
『『竜馬がゆく』全8巻(文春文庫)』
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...