
(しんけい)(いましめ)、鍼を鍼灸の字に用いる。鍼
(しんへん)のように治療することから、鍼戒の意となるが、箴もその義に通用する。〔三国志、魏、華佗伝〕に、鍼で治療する話が多くみえる。
字鏡〕箴 佐須波利(さすはり) 〔名義抄〕箴 イマシム・サス・マサシ・ヲサ・フタ 〔
立〕箴 イマシム・タカネ・イササカニ・ヲサ・シタタカナリ・サスハリ 〔字鏡集〕箴 ヲサ・タダス・ヲサフタ・サス・ウカフ・タケチ・イマシム
mは同声。古くは竹針、のち金針を用いる。針は鍼の俗字である。
▶・箴警▶・箴言▶・箴功▶・箴誦▶・箴石▶・箴切▶・箴諷▶・箴
▶・箴補▶・箴末▶・箴銘▶・箴縷▶
箴・虞箴・献箴・言箴・作箴・世箴・微箴・
箴・明箴・良箴出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国の文体の一つ。「いましめことば」の意で、「銘(めい)」と並称される。四言でつづる文体がもっとも多く、三言、五言、七言のものもあり、隔句に韻を踏む。古く夏(か)、殷(いん)、周の三代以来、聖賢の戒めことばとして伝えられる「箴」が、諸古典に散在している。自身を戒めるものを「私箴」、人々の過ちを戒めるものを「官箴」とよび、漢の揚雄(ようゆう)の「五箴」、晋(しん)の張華(ちょうか)の「女史箴」、唐の韓愈(かんゆ)の「遊箴」、柳宗元(りゅうそうげん)の「憂箴」などが名高い。
[杉森正弥]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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