日本歴史地名大系 「粕屋町」の解説 粕屋町かすやまち 福岡県:糟屋郡粕屋町面積:一四・一二平方キロ糟屋郡の中部に位置し、南東から北西へと若杉(わかすぎ)山(六八一メートル)・岳城(たけじよう)山(三八一・四メートル)・乙犬(おといぬ)山(一八五・八メートル)と続く稜線の尽きたところに町域が広がる。北は久山(ひさやま)町と福岡市東区、西から南は同市博多区と志免(しめ)町、南から東は須恵(すえ)町、東は篠栗(ささぐり)町に接する。東端の丸(まる)山(八六メートル)が目立つ程度で、ほとんどが福岡平野の東部に属する低平地である。町域の西は中世の多々良(たたら)潟の一部に当たる。北部では町域を貫く多々良川と北から流れ込んだ久原(くばら)川とが合流する。南部は須恵川が町境近くを流れる。「延喜式」に定める西海道大宰府路の夷守(ひなもり)駅が町域に比定され、阿恵(あえ)に日守(ひまもり)の地名が残る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粕屋町」の意味・わかりやすい解説 粕屋〔町〕かすや 福岡県北西部,福岡市の東に接する町。福岡平野の北東部に位置する。 1957年大川村と仲原 (なかばる) 村が合体して町制。多々良川流域の沖積平野が大部分を占めるが,東端に低い古第三紀の丘陵がある。水田農業を主とし,野菜栽培や畜産などもみられる。 60年に炭鉱が閉山,65年頃から工場,倉庫,学校,住宅などの進出が目立ち,福岡市の近郊として都市化が進んだ。南部に福岡平野最大のため池駕与丁 (かよいちょう) 池がある。 JR香椎線,篠栗線,国道 201号線,九州自動車道が通じる。面積 14.13km2。人口 4万8190(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報