コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

糞線虫 ふんせんちゅう

3件 の用語解説(糞線虫の意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

糞線虫【ふんせんちゅう】

線虫類に属する2〜2.5mmの寄生虫。寄生世代と自由世代をもつ複雑な発育史を示し,ヒトにはおもに経皮感染で腸に寄生。自家感染して長く続き慢性下痢などを呈する。熱帯地方に広く分布,日本では南九州以南にみられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

デジタル大辞泉の解説

ふん‐せんちゅう【×糞線虫】

熱帯・亜熱帯地域に広く分布する寄生虫。土壌中にいるフィラリア型の幼虫が皮膚を貫通して侵入し、十二指腸小腸上部で成虫となる。腸管内で孵化した幼虫の多くは糞便とともに排出される。→糞線虫症

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

糞線虫
ふんせんちゅう
[学]Strongyloides stercoralis

線形動物門双腺(そうせん)綱桿虫(かんちゅう)目糞線虫科に属する寄生虫。ヒトに寄生する。熱帯・亜熱帯地方に分布し、日本では琉球(りゅうきゅう)諸島、奄美(あまみ)諸島などにみられる。発育環には寄生世代と自活世代とがあり、世代交代を行う。
 寄生世代はすべて雌虫でフィラリア型の食道(くびれのない円筒状)をもち、体長約2ミリメートル、ヒトの小腸上部に寄生し、単為生殖によって産卵する。卵は急速に発育し、糞便とともに排出されるときには、ラブディティス型の幼虫(食道にくびれがある)となっている。この幼虫は外界で発育して雌雄の別が生じ(雄は体長0.7ミリメートル、雌1ミリメートル)、有性生殖によって産卵し、ふたたびラブディティス型の幼虫が孵化(ふか)する。外界の条件が悪くなると、ラブディティス型幼虫はフィラリア型幼虫となり、ヒトへの感染力を備える。
 ヒトへの感染は、フィラリア型幼虫が皮膚から侵入し、血流にのって肺に移行し、さらに気管、食道を経て小腸上部で成虫となる。また、ときに腸内で卵から孵化したラブディティス型幼虫が直接フィラリア型幼虫に発育して感染するいわゆる自家感染もみられる。多数寄生すると腹痛、下痢、粘血便などをおこして衰弱する。駆虫にはチアベンダゾールなどが用いられる。なお、家畜にはブタに寄生するブタ糞線虫S. ransomiなどが知られている。[町田昌昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

糞線虫の関連キーワード小型条虫サナダムシ条虫類線虫類東洋毛様線虫フィラリア腎虫顎口虫類多節条虫類密積効果(寄生虫)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

糞線虫の関連情報