出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一般には,言葉や観念・想念に依存せず独立に存在する外界の事物の実在性を把握する立場を指す。 最も初歩的な実在論は素朴実在論naive realismであり,われわれが知覚し経験するとおりにものが在り,ものの実在性は知覚し経験するとおりに把握されているとみなす。素朴実在論は,知覚や経験が鏡のようにものの実在性を模写し反映するという素朴な模写説を前提する。…
…スコラ哲学以来,〈鏡〉に映じた像から実物・現物へとさかのぼる思弁が始まり,13世紀以後,心を〈やすりをかけられた板(タブラ・ラサtabula rasa)〉とみなす考えが起こる。一般に,心は鏡が事物を映すように,平らな板に字が書かれるように,蠟に印形が刻印されるように,事物を模写し模像し,この模写ないし模像が事物の認識に当たると説くのが模写説であり,常識ないし素朴実在論の認識理論に当たる。この場合,心は受動的に事物のありのままを映し出すという前提があるが,映像・写像と実物とを見比べる心が鏡の外にあることになり,無限後退に陥る。…
※「素朴実在論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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