紡車(読み)ボウシャ

百科事典マイペディアの解説

紡車【ぼうしゃ】

〈つむぎぐるま〉〈つむぐるま〉とも。スピンドル(錘)を回転させる大きな車を備えた紡績装置。インド起源といわれるが,14世紀ごろ欧州で使われたジャージー車は,片手で車を回し他の手で糸を延伸,加撚し,紡績と巻取を交互に行った。16世紀に発明されたサクソニー紡車は,足踏みで車を回転させ,スピンドルにはボビンと糸を導く腕(フライヤー)を取り付け,加撚と巻取がこれによって同時に行われ,紡績能率を大いに向上させた。→紡錘車
→関連項目紡績

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼうしゃ【紡車 spinning wheel】

糸を紡ぐ装置で,〈つむぐるま〉〈つむぎぐるま〉とも呼ばれる。紡錘車より進歩したもので,インドで発明され,西アジアを経て中世にはヨーロッパにも普及したといわれているが,中国でも前100年ころには使用されていたようである。細い鉄の棒(紡錘車の回転軸に相当するつむ(紡錘))に小さな滑車をつけ,この軸が回転できるよう木製の台に水平に固定し,この滑車と別にとりつけた大きな滑車との間にひもをかけてある。大きな滑車を手で回して紡錘を高速で回転し,紡錘の先にとめてある繊維束を他方の手で軸方向に引っ張りながら撚り(より)をかける。

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世界大百科事典内の紡車の言及

【紡車】より

…その後で糸の方向を軸と直角にし,滑車を回して糸を巻き取り,以後これを繰り返す(繊維塊から繊維を引き出して繊維束を作りながら紡ぐこともできるが,あらかじめくしけずって繊維束を作っておくようになった)。図の左はジャージー紡車Jersey spinning wheelである。その後,中国では多錘型,足踏式へと発展し,ヨーロッパでは16世紀に足踏式のサクソニー紡車が考案された。…

【紡車】より

…その後で糸の方向を軸と直角にし,滑車を回して糸を巻き取り,以後これを繰り返す(繊維塊から繊維を引き出して繊維束を作りながら紡ぐこともできるが,あらかじめくしけずって繊維束を作っておくようになった)。図の左はジャージー紡車Jersey spinning wheelである。その後,中国では多錘型,足踏式へと発展し,ヨーロッパでは16世紀に足踏式のサクソニー紡車が考案された。…

※「紡車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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