紫雲出山(読み)しうでやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紫雲出山」の意味・わかりやすい解説

紫雲出山
しうでやま

香川県西部,荘内半島にある山。標高 352m。三豊市に属する。上層部古銅輝石安山岩で一部に火成砕屑岩が見られ,下部は花崗岩,角閃閃緑岩からなり,石英斑岩花崗斑岩岩脈が貫く。新田義治の居城地と伝える。付近には浦島太郎伝説の地名が多い。山の名も玉手箱を開けたときに紫煙が立ち上ったという伝えに由来。瀬戸内海国立公園に属し,山頂には縄文時代遺跡や展望台がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「紫雲出山」の意味・わかりやすい解説

紫雲出山
しうんでやま

香川県西部、瀬戸内海に突き出る三崎(みさき)半島のほぼ中央にある山。地元では「しうでやま」とよぶ。標高352メートル。三豊(みとよ)市詫間(たくま)町に属する。瀬戸内海国立公園域で、山名は、浦島太郎のあけた玉手箱の紫の煙がこの山にかかったという伝説にちなむ。山頂からは内海の眺望がよく、とくにサクラの季節にはドライブウェーを利用して多くの人が集まる。頂上の紫雲出山遺跡(しうでやまいせき)からは弥生(やよい)土器が出土し、遺跡館に展示されている。山頂の平坦(へいたん)面に山砂利があり、河川により運ばれた円礫(えんれき)を高所にみることができる。

[稲田道彦]


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事典・日本の観光資源 「紫雲出山」の解説

紫雲出山

(香川県三豊市)
香川のみどり100選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紫雲出山の言及

【三崎半島】より

…東の備讃瀬戸と西の燧(ひうち)灘を分ける。半島の最高峰で開析溶岩台地の紫雲出(しうんで)山(352m)はかつて島で,のちに陸繫島となり現在の半島となった。山頂からは右に塩飽(しわく)諸島,左に伊吹島の孤立する燧灘を望み,瀬戸内海国立公園を代表する景勝地である。…

【三崎半島】より

…東の備讃瀬戸と西の燧(ひうち)灘を分ける。半島の最高峰で開析溶岩台地の紫雲出(しうんで)山(352m)はかつて島で,のちに陸繫島となり現在の半島となった。山頂からは右に塩飽(しわく)諸島,左に伊吹島の孤立する燧灘を望み,瀬戸内海国立公園を代表する景勝地である。…

※「紫雲出山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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