透緑閃石、陽起石、アクチノ閃石などともいい、カルシウム角閃(かくせん)石グループのうちアルミニウムに非常に乏しい鉱物。柱状あるいは繊維状の結晶の集合として産する。緑色片岩を構成する主要な造岩鉱物として、また火成岩、変成岩中の普通輝石を交代して普遍的にみられる。接触変成を受けた泥質岩やマンガン鉱石中にもよく産する。同様な外観をもつ透閃石や透鉄閃石とは区別しがたいが、天然での産出は緑閃石が圧倒的に多い。英名は、しばしば柱状結晶が放射状に集合し、あたかも光が放射しているようにみえるため、光線を意味するギリシア語に由来する。
[松原 聰]
actinolite
鉱物(カルシウム角閃石)の一種。アクチノ閃石,陽起石とも。□Ca2(Mg, Fe2+)5Si8O22(OH)2において0.9>Mg/(Mg+Fe2+)≧0.5のもの。単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a0.9819~0.9899nm, b1.8054~1.8194, c0.5280~0.5307, β104.63~104.85°,単位格子中2分子含む。淡緑~灰緑色ガラス光沢。自形柱状。劈開{110}に完全。硬度5~6。比重3.0~3.4。多色性弱X淡黄・黄緑,Y淡黄緑・緑,Z淡緑・濃緑青。屈折率α1.611~1.639, β1.629~1.657, γ1.638~1.665,2V(−)63.3~83.8°(格子定数と屈折率:J.R.Verkouteren and A.G.Wylie, 2000)。主に緑色片岩相に属する緑色岩起源の広域変成岩の主成分鉱物として,あるいは苦灰岩起源のスカルンの一成分として産する。名は,この鉱物がつくる放射状集合が後光のようであることから,ギリシア語で光線を意味するaktisに由来。
執筆者:加藤 昭・坂野 靖行・橋本 光男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
「陽起石」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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