デジタル大辞泉
「締る」の意味・読み・例文・類語
しま・る【締(ま)る/閉(ま)る】
[動ラ五(四)]
1 固くひねったり、強く引っぱったりして緩みやあきのない状態になる。「帯が―・る」「瓶のふたがきちんと―・らない」
2 からだつきや顔つきにたるんだところがなくなり引きしまる。「かたく―・った筋肉」「身の―・るような冷気」「―・った口もと」
3 (「緊まる」とも書く)心や態度にすきがなく、しっかりする。その場の状態・ようすがぴりっとなる。緊張する。「最後まで―・っていこう」「彼がいると座が―・る」「―・らない話」
4 生活態度がまじめになる。品行がよくなる。「さすがの遊蕩児も―・ってきた」
5 むだな出費がなくなる。倹約・節約する。「こう物価高では―・らざるをえない」
6 相場が堅調になる。「相場が―・ってきた」
7 (閉まる)あいていた戸・門などがぴったりとじられる。「ドアは自動的に―・る」「カーテンが―・る」⇔開く。
8 (閉まる)その日の営業・業務が終了する。終業する。「店が―・る」「銀行は三時に―・る」⇔開く。
[類語]引き締まる・緊張・張り詰める・気を張る・箍を締める・襟を正す・テンション
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しま・る【締・緊・閉】
- [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① ゆるみがなくなる。しめつけられる。きつくなる。
- [初出の実例]「中へ鳥をいこめて後を自口のしまるやうにしたる者也」(出典:応永本論語抄(1420)述而第七)
- 「切り開く時に根丈は堀り返さずに土堤の中に埋て置いたから、地は存外緊(シマ)ってゐますからね」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉一)
- ② 戸などがかたくとざされる。しめきられる。また、店の営業を終える。閉店する。
- [初出の実例]「もものはな境しまらぬかきね哉〈烏巣〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)四)
- 「いつも障子が締(シ)まってゐたり、簾(すだれ)が降りてゐたりして」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉二)
- ③ 物事の状態がきちんと整う。
- [初出の実例]「Ximatta(シマッタ) クニ」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ④ 顔や体つきがきりっとひきしまる。
- [初出の実例]「緊結(シマリ)たる口と高き鼻には」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇)
- ⑤ 態度や心構えがしっかりしている。精神やからだが緊張する。
- [初出の実例]「Ximatta(シマッタ) ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「只大賓大祭と云へば、自然に心のしまって適(ゆ)く」(出典:絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初))
- ⑥ 身持ちがかたくなる。遊蕩しなくなる。
- [初出の実例]「親ごの息才な内から、ちっとしまって、年のよった親ぢどのに、安堵させたがよい」(出典:咄本・喜美賀楽寿(1777)とら息子)
- ⑦ 金銭のむだづかいをしなくなる。倹約する。
- [初出の実例]「一度(いっぺん)は金銭を使っても家持(シマ)る時にキチンとしまれば少し位使っても構はん」(出典:落語・水中の球(1892)〈三代目三遊亭円遊〉)
- 「外へ出る夫の懐中にすら、ある程度の束縛を加へる位締(シマ)ってゐる」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉友達)
- ⑧ 相場がいくらか堅実になる。また、あがりぎみになる。
- ⑨ 計算や相談がまとまる。成立する。
- [初出の実例]「金三枚と申出すを拾弐両より十五両迄望しに、大かた談合しまりて」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)八)
- [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
- ① かたく結ぶ。しっかりと固める。
- [初出の実例]「大君の 御子の柴垣 八節(やふ)士麻理(シマリ) 斯麻理(シマリ)廻(もとほ)し」(出典:古事記(712)下・歌謡)
- ② しっかりと取り締まる。よく治める。ゆきとどいた監督をする。
- [初出の実例]「緩(たゆ)み怠る事無く、務め結(しまり)て仕へまつれと詔(のたま)ふ」(出典:続日本紀‐文武元年(697)八月一七日・宣命)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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