縄張り(土木建築、築城用語)(読み)なわばり

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

縄張り(土木建築、築城用語)
なわばり

土木建築あるいは築城用語として用いられたことば。敷地境界線や塁濠(るいごう)、建造物などの予定位置を実際現地に縄を張って表示しながら確定していくことをいう。現在の測量および基本設計に相当するもので、縄張りによって工事青写真が決まると、これに基づいて具体的な工事施工へと移行する。なお、縄を張って境界を決めることから転じて、一般に勢力範囲の意にも用いられる。

河野 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例